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Tuesday, September 29, 2020

正代、大関昇進に「今まで以上に精進」 時津風部屋からは豊山以来5人目 - サンケイスポーツ

大関昇進の伝達を受ける正代(左は時津風親方のおかみさん、右は枝川親方)=30日午前、東京都墨田区の時津風部屋(代表撮影)

大関昇進の伝達を受ける正代(左は時津風親方のおかみさん、右は枝川親方)=30日午前、東京都墨田区の時津風部屋(代表撮影)【拡大】

 日本相撲協会は30日、東京都墨田区の両国国技館で11月場所(11月8日初日・両国国技館)の番付編成会議と臨時理事会を開き、東関脇正代(28)=本名正代直也、熊本県出身、時津風部屋=の大関昇進を満場一致で正式に決めた。

 協会は墨田区の時津風部屋に鏡山理事(元関脇多賀竜)と立川審判委員(元関脇土佐ノ海)による使者を派遣し、昇進を伝達。正代は伝達式の口上で「大関の名に恥じぬよう、至誠一貫の精神で相撲道にまい進してまいります」と述べた。記者会見では「ほっとしている。負けられない地位。いろいろな責任を伴うので、今まで以上に精進していく」と緊張気味に話し、口上については「相撲道に対して、誠実に最後まで貫き通すという気持ちを込めた」と思いを語った。新大関の誕生は3月の春場所後の朝乃山以来で、11月場所は2横綱3大関となる。

 元学生横綱の正代は秋場所で13勝2敗の成績で初優勝。直近3場所の勝利数が昇進目安とされる33勝に届かない32勝だったが、安定感や前に出る取り口を評価された。来場所に向け「まず大関として勝ち越すことを目指す」と話した。

 28歳10カ月での大関昇進は、年6場所制となった1958年以降に初土俵を踏んだ力士で7番目の年長。熊本県出身では62年夏場所後の栃光以来58年ぶりで、時津風部屋からは63年初場所後の豊山以来5人目、東京農業大出身でも豊山以来で2人目の大関となる。

 師匠の時津風親方(元幕内時津海)は急性膵炎で伝達式を欠席した。

 ◆時津風部屋の先々代師匠で元大関豊山の内田勝男さんの話「立派に成長した。今のような質実剛健の姿勢を貫いて、これからも大きく成長してもらいたい。(横綱を狙える)可能性は十分にある。これからまだまだ稽古を積み重ねてほしい」

 ◆昇進伝達式の使者を務めた鏡山・日本相撲協会理事(元関脇多賀竜)の話「強い大関になってもらいたい。上を目指して頑張ってもらいたい」

 ◆師匠代行として昇進伝達式に出席した枝川親方(元幕内蒼樹山)の話「率直にうれしい。よくやってくれた。(口上は)なかなかいいことを言うなと思って聞いていた。まだ一つ上(の地位)があるので、目指して頑張ってもらいたい」

 ◆時津風部屋付きの井筒親方(元関脇豊ノ島)の話「優勝だけでなく大関昇進も果たし、夢をかなえてくれた。正代は今年の頭ぐらいから変わってきた。私の身近な人には「大関に上がる」と話していた。これからはどんどん欲を出していってほしい。大関の上の番付があるのだから」

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