新型コロナウイルスの影響で自宅にいる時間が増え、「汚部屋から脱出しよう」と不用品の処分や部屋の片付けに取り組んだ人も多いようです。ところが、いざ片付けようと意気込んでも、「どこから手をつけていいか分からない」「もったいなくて捨てられない」などと迷い、思うように脱出できないケースも。家をスッキリと片付ける方法はないのでしょうか。整理収納アドバイザーの七尾亜紀子さんに聞きました。
あなたも汚部屋予備軍かも?
自分の住まいが、いわゆる「汚部屋」なのかどうかを判断できないという人もいます。目につきやすいリビングやキッチンはきれいにしているけれど、押し入れや納戸にモノを押し込み、現実から目を背けているということもあります。
七尾さんは「汚部屋住人にはいくつかの共通点がある」と言います。そこで、汚部屋リスクがどれほどあるのか、セルフチェックを勧めます。以下の10項目のうち、当てはまるものがいくつあるか数えてみましょう。
【汚部屋リスクのチェックリスト】
□洋服や雑貨などを衝動買いしてしまう
□もったいなくて、なかなかモノを捨てられない
□郵便物や書類などを置きっぱなしにしてしまう
□脱いだ服や使ったバッグを床やイスなどにちょい置きしてしまう
□ストック品を買いすぎて、しまう場所がないことがある
□モノの置き場がなく、あいている隙間に突っ込みがち
□無料でもらえるモノは、ついもらってしまう
□使ったモノを戻すのが面倒で、適当に置きっぱなしにしてしまうことがある
□通帳や印鑑などの大事なモノが見当たらず、捜すことがある
□同じものの重複買いをしてしまうことがある
汚部屋リスクが高い5つの「ない」
当てはまる項目が8以上だったら「汚部屋警報」、5~7で汚部屋リスクのある「汚部屋予備軍」、2~4で「汚部屋注意」です。七尾さんは「たとえ汚部屋警報のレベルに至っていなくても、次のような悩みや愚痴を口にしたら、汚部屋の危険が迫っています」と指摘します。
「テーブルの上にモノがたくさんあって、食事のときだけ端に寄せる」
「キッチンカウンターにモノがあふれ、料理を置けない」
「クローゼットがいっぱいで、服を入れるスペースがない」
「収納の中がいっぱいで、どこに何があるかわからない」
また、汚部屋住人には次のように、部屋が散らかしっぱなしになる特有の「理由」や「言い訳」もあるようです。
「仕事が忙しくて、片付ける時間がない」
「マンションの収納が少ない」
「夫の趣味のモノや子供のおもちゃが多いのに、家族は片付けてくれない」
「時間がない」「収納がない」「捨てられない」「やる気がない」「家族が片付けない」――。七尾さんは「こうした5つの『ない』を口にするのは、汚部屋リスクが高い傾向がある」と分析します。
部屋が見違える!片付けの3ステップ
では、どうすれば、汚部屋を脱出し、見違えるような「美部屋」にすることができるのでしょうか? 七尾さんが部屋を片付ける方法を3ステップで説明してくれました。
【ステップ1】片付けたい場所をリストアップし、優先順位を決める
比較的モノが少なく、思い入れのあるモノが少ない場所の優先順位を上げると、片付けを進めやすい。
【ステップ2】優先順位の高い場所について、どんな状態をゴールにしたいか決める
例えば、キッチンカウンターを片付けると決めたら、「使用頻度の高いボールペンとハンコ以外のモノは何も置かれていない状態にする」と決める。最初からハードルを上げすぎず、まずは「最低限これだけは」というラインをゴールに設定する。
【ステップ3】決めたゴールに向けて、使用頻度が低い不用なモノを処分し、置き場所がそこでなくていいものは移動させる
まとまった時間が取れない場合は、「1日5分やる」「1日5個捨てる」などと目標を小さく区切り、少しずつ進めていくのが汚部屋脱出のコツ。
七尾さんは「優先度が1番高い場所について、ステップ1~3を終わらせたら、2番目の場所、3番目の場所と、順番に着手していきましょう」とアドバイスします。
もう二度と汚部屋にしない!とっておきアイデア
片付けがうまくいったら、次は美部屋をきれいに保ち続けることが必要です。再び汚部屋にならないアイデアの一例を紹介します。
〈1〉片付ける前に汚部屋状態の写真を撮っておき、見返して現状と比較する。
〈2〉モノを家に持ち込む時は、無料であっても本当に必要か考える。買い物をするときは、収納場所があるか考えてから購入する。
〈3〉いただきものなどは、早めに使い切るか、使わないと思ったら早めに手放す。
〈4〉寝る前に出しっぱなしのものを片付けるなど、1日の中でリセットタイムを設ける。
〈5〉郵便物は届いたらすぐに開封し、不要なモノは処分。対応が必要なものはできるだけすぐに済ませる。情報だけあればいい書類などは、スマホで撮影して紙を処分する。
自らも汚部屋出身という七尾さんは、「雑誌をスクラップしたり、インターネットなどを見たりして、『こんな家にしたい』というイメージを具体的に描きました。モノが少ない場所から手をつけ、小さな成功体験を積み重ねることで、汚部屋から脱出することができました」と振り返ります。
そして、「片付けは人生を変えるきっかけになります。今、汚部屋に悩んでいても、こつこつとやっていけば必ず片付けることができます。理想のおうちを目指してがんばりましょう」とエールを送っています。
(読売新聞メディア局編集部 鈴木幸大)
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