部屋で満喫、鉄宿の旅 名鉄グランドホテルに「電車ルーム」 - 中日新聞

列車の模擬運転台やパノラマＤＸシートなどを配置した「名鉄電車ルーム８８０２」。左は名鉄グランドホテルの米山仁宿泊部支配人＝名古屋・名駅の同ホテルで

　新型コロナウイルス禍でも鉄道旅行を満喫したような気分を味わってもらおうと、名鉄グランドホテル（名古屋市）は、二〇〇五年に運行を終了した名鉄特急「パノラマＤＸ（デラックス）」のヘッドマークやシート、模擬運転台を設置した「名鉄電車ルーム８８０２」の予約の受け付けを五日から始める。　（宮畑譲）

　名鉄電車ルーム８８０２は、名古屋駅を発着する列車が一望できるホテルの十三階に設けられる。窓際の椅子はパノラマＤＸの車内で実際に使われていたシートだ。部屋番号は車両番号にちなんでおり、往年の人気車両を象徴した鉄道ファンの心をくすぐる内装と部屋名となっている。

　模擬運転台は実際に教習で使われていたシミュレーターから取り外した部品を使用。運転台とは連動していないが、席の前面には、名鉄の先頭車両から見える沿線の動画が見られる。

　「新型コロナで旅行が難しい中、列車で旅行に行ったような気分に浸ってもらえると思った。眺めや資料、機器を楽しんでもらえれば」。宿泊部支配人の米山仁さん（４８）が意図を話す。列車を眺めることができる「トレインビュー」の部屋は、新型コロナウイルスの感染拡大後も売り上げが堅調だったことも後押...

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