賃貸物件を借りる際は、安心して物件を貸せる人なのかどうかを判断するために、入居審査が行われます。
入居審査では収入の安定性が求められる傾向があるため、フリーターや派遣社員の場合は審査が厳しく行われたり、水商売は審査に通りづらかったりするケースなどもあります。
今回は、水商売の方が賃貸物件を探すときのコツや、審査でチェックされるポイントなどについて紹介します。
水商売の方が賃貸物件を借りづらい理由とは?
水商売とは、その名のとおり水のように不安定な商売という意味があるといいます。
以前は芸能界やスポーツ業界も水商売といわれていましたが、この記事では一般社団法人日本水商売協会の協会メンバーであるクラブやホステス、キャバクラで働いている方たちを水商売と定義し、ご紹介していきます。
まず、水商売の方が賃貸で部屋を借りる際に審査に通りづらいといわれている理由ですが、これは収入面での問題ではなく、生活する時間帯が大きく異なることが原因とされています。
深夜や明け方などの帰宅により、騒音トラブルが起きやすいという懸念から、入居審査に通りづらくなるといわれています。
大家さんや物件を管理している管理会社は、「近隣トラブルを起こす可能性が低い人に入居してもらいたい」と考えるため、勤務時間や生活スタイルが異なる水商売の方の場合は、入居審査を慎重に検討する傾向が強いようです。
水商売の方が賃貸物件の入居審査に通るためのポイントは？
水商売の方が賃貸物件を借りる際は、あらかじめ審査に通りやすいポイントを知っておくことをおすすめします。ポイントは、次のとおりです。
ポイント
- 水商売歓迎の物件を借りる
- 繁華街に近い場所を選んでみる
- 昼間に仕事を始めてみる
賃貸物件の中には、「水商売歓迎」「夜の仕事の方歓迎」という部屋もあります。職場の近くや繁華街などでは、そういった物件を見つけられる可能性も。
あらかじめ水商売の方を歓迎している物件を探せば、入居審査もスムーズに行われる可能性があるでしょう。
また、昼間の時間を使って飲食店や事務仕事など、他の仕事をすることができれば、契約書に水商売と記載する必要はなくなります。もし、可能な場合は検討してみるのもひとつの方法です。
水商売の方が賃貸物件を探すコツとは？
水商売の方が賃貸物件を探すときのおすすめの方法が、水商売専門の不動産会社や、仕事場の近くの不動産会社に相談することです。
水商売専門の不動産会社を選ぶときは、「保証人不要」「審査に通りやすい」といった条件に目がいきがちですが、実際に水商売の方の契約実績を公開し、入居後もサポートをしてくれる不動産会社を選ぶのがおすすめです。
どこの不動産会社がいいのか分からないという方や、仕事をこれから始めるという方は、同じ職場の人にどんな場所に住んでいるのか聞いてみたり、どのようにして部屋を借りたのか相談してみたりするのもいいでしょう。
水商売の方が賃貸物件を契約する際に注意することは？
賃貸物件を探すためには、まずは、ネットでの物件探しがおすすめです。全国の空室情報を探せるため、多くの候補の中から自分の希望に合う物件を見つけることができるでしょう。
ある程度イメージや候補が絞り込めたら不動産会社へ行き、実際に物件を見て契約します。前述した水商売専門の不動産会社のホームページでも、物件の一覧を見ることができます。質問があればメールやチャットで事前に相談すると安心でしょう。
水商売の方が契約の際に注意したいのが、アリバイ会社の利用です。
「やっぱり、水商売という職業は伏せて探したい」という方もいるかもしれません。そんな方向けに給料明細や源泉徴収票などを作成し、入居審査の際に在籍確認などの電話に対応してくれるのが、このアリバイ会社です。
大家さんや管理会社に虚偽の証明をすることになるため、もし事実が発覚すれば契約解除や強制退去などに発展する可能性があります。契約の際にアリバイ会社の利用を勧められたとしても、断ることをおすすめします。
まとめ
水商売の方の中には「賃貸物件の入居審査が不安」という方もいるかもしれません。
しかし、水商売専用の不動産会社を利用したり、職場や同じお店の先輩などに相談したりすることで、自分好みの物件探しを安心して行うことができます。
対面で話すことが苦手な方や、なかなか現地へ行くことが難しいという方は、まずはネットで情報収集を始めてみてくださいね。
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