9月20日に正式オープンしたユニバーサル北京リゾート。8月からテスト営業が始まり、9月からはオフィシャルホテルもオープン。なかでも「カンフー・パンダ・ランド・オブ・オーサムネス」、「トランスフォーマーズ・メトロベース」など世界でもここだけにしかないエリアが注目を集めている。しかしSNSではオフィシャルホテルの部屋が“怖い”と話題になっているという。 【画像】ここでは泊まれないという声が続出したオフィシャルホテルの部屋
「中国消費者のニーズと文化的特徴を充分に考慮」
中国紙「新京報」によると、ユニバーサル北京リゾートの管理会社の総経理トム・マーマンは取材に対して「建設には中国の消費者のニーズと文化的特徴を充分に考慮した」と語った。彼はこう説明している。 「テーマを選択する際には、誰もが知っているキャラクターが何か、どんなテーマが現地のマーケットや消費者と共鳴するかを考えた」 その結果、中国の伝統文化を代表し、ハリウッド文化としてクリエイトされた『カンフーパンダ』と、中国で非常に人気のある『トランスフォーマー』がユニバーサル北京リゾートの新エリアとして採用されることになったという。
映画の世界に没入できるカンフーパンダランド
「カンフー・パンダ・ランド・オブ・オーサムネス」に一歩、足を踏み入れると、竹林が茂る山の中の秘境、アニメ風の山水画が描かれ、赤色の提灯が掲げられている。入り口で出迎えるのは主人公のパンダ。エリア全体は中国の元宵節、ランタンフェスティバルの賑やかな雰囲気だ。 デザイン総監督のディーン・オリオンは「西洋と東洋の文化インスピレーションの結合であり、来場者は映画のスクリーンを飛び越えてキャラクターたちの生活する世界に入っていく感覚を味わってほしい」と語る。
「この部屋に泊まる勇気がない」
しかし、テストオープン期間中、一足先に訪れた人たちからのウェイボーへの投稿で、オフィシャルホテルの「カンフーパンダ」をテーマにした部屋の写真に驚きの声が続出している。 投稿を見た人の多くは「だ、ださい」「これをデザインしたのは絶対、中国人じゃない」「西洋人はやっぱり東洋の文化をわかっていない」といった反応だ。 「カンフーパンダ」の背景と要素がふんだんに取り入れられ、まさに映画そのままの世界が再現された部屋だが、“外国人の考えるチャイニーズスタイル”は現代の中国人の美的感覚からはかけ離れているようだ。 特に怪しく赤く光る行灯やベッド周りの装飾は、死者を弔う際の装飾に似ているとのコメントもあり、まるでホラー映画のような世界に映るようだ。「キョンシー映画の世界だ」「この部屋に泊まる勇気はない」「このベッドで寝たら、そのままあの世に連れて行かれそう」といった声が相次いでいる。
COURRiER Japon
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