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Friday, September 23, 2022

「黒湯」が特徴の温泉、今までは「ネガティブに捉えていたが」…観光客の満足度が県内1位に - 読売新聞オンライン

 2021年の新潟県観光地満足度調査の結果がまとまり、県内の観光地や温泉地を訪れた観光客の「総合満足度」が95・6%(前回比2・6ポイント増)で、過去最高を更新した。県全体の温泉地などについて「大変満足」と答えた人は42・4%で、前回より5・1ポイント上昇し、県が目標とする40%を初めて超えた。県観光企画課は「コロナ禍にもかかわらず、各施設が感染対策やおもてなしに力を入れてくれたおかげ」としている。

 調査は2009年から実施し、今回で10回目。県内の温泉地などにある従業員10人以上の宿泊施設の利用者を対象に、季節ごとに計4回のアンケートを実施している。今回は90施設で延べ1万1946人から回答を得た。

 満足度は「大変満足」「満足」「やや満足」と回答した人の割合の合計値。項目別では「宿泊施設」が94・6%(前回比0・9ポイント増)、「食事」が91・6%(同1・5ポイント増)で9割を超えた。「温泉街や周辺の景観・雰囲気」も88・2%で前回から4・4ポイント増えた。

 一方、「買い物(土産品)」(78・1%)、「観光・文化施設」(77・0%)、「観光パンフレットなどの充実度」(76・5%)など残り5項目はいずれも前回調査を上回ったものの、70%台にとどまった。

 今回は、県内観光を友人に勧めたいかを10点満点で尋ねる「顧客推奨度」も調査した。その結果、平均値は7・8点だった。季節別では、夏季(8・2点)が最も高く、春季と冬季(各8・1点)が続き、秋季は7・3点だった。

 調査では、「子供向けの施設が少ない」といったコメントが寄せられた。同課の田浪崇暢政策企画員は「点数を分析して、各温泉地・観光地の改善につなげたい」と話している。

 また、温泉地や観光地別の総合満足度では、調査対象となった24地点の中で、岩室温泉(新潟市)が初めて1位を獲得した。食事や観光・文化施設の評価が特に高かった。

 岩室温泉観光協会によると、同温泉は硫黄が多く含まれ、硫黄と鉄が結合してできる硫化鉄で湯の色が黒くなった「黒湯」が特徴。硫化鉄の微粒子によって入浴すると足裏などが黒くなることがある。最近は黒湯にちなんだ商品を販売するなど、積極的にPRしている。

 同協会の岡崎秀会長は「今までは黒湯をネガティブに捉えていたが、宣伝効果や各宿の努力のおかげで1位になった。プレッシャーを感じるが、大変うれしい」と喜んだ。

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