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Thursday, August 10, 2023

岐阜 長良川で4年ぶりの花火大会 交通規制は?|NHK 岐阜県の ... - nhk.or.jp

岐阜市の夏の風物詩として親しまれていた2つの花火大会が一本化され、「ぎふ長良川花火大会」として今月11日、4年ぶりに再開します。
今回初めて設けた有料観覧席はおよそ1万7000枚のチケットが完売し、主催者側は「来年以降も継続できるめどが立った」としています。

■初の有料観覧席を導入
岐阜市の長良川では7月の最終土曜日と8月の第1土曜日に2つの花火大会が開かれていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大や東京オリンピック開催に伴う警備員の不足、花火の原料費の高騰などから、去年まで3年連続で中止になっていました。
ただ、再開を待ち望む声も多く、大会を主催してきた2つの新聞社と岐阜市などでつくる実行委員会は去年12月、2つの大会を一本化し「ぎふ長良川花火大会」として開催することを決めました。
今回の大会では、開催経費をまかなうほか、人の通行量を減らすことで雑踏事故を防ごうと初めて有料の観覧席が設けられました。4000円から1万円のチケットおよそ1万7000枚は今月8日までに完売したということです。
実行委員会の担当者は「開催に必要な警備費が膨らむなど、全国的に有料化の状況が続いているが、チケットが完売して来年も開催を継続できるめどが立った」と話しています。

■久々の開催に花火業者は
大会を直前に控え、会場ではスタッフが有料観覧席にいすを並べたり、花火の製造業者が発射台を地面に設置したりと、着々と準備が進んでいました。
打ち上げにかかわる岐阜市の花火製造会社の村瀬功専務(37)は「ここ数年で花火の原材料は2割ほど値上がりした。業界全体の売り上げも9割以上減る中で、みんな我慢しながら会社を守っていた」と振り返りました。それでも、よりよい作品を作るため、コロナ禍も花火の研究に時間を費やしていたということで、「大会が復活して素直にうれしい。視界全体を花火が覆うような今までと違う演出になっているので、お客さんの反応が楽しみです」と話していました。一方、会場をはさむ2つの橋では、見物客が立ち止まって混雑しないよう、高さ約2メートルの暗幕を設置するなど雑踏事故を防ぐための対策も講じられています。

■経済効果は「30億円」との試算も
岐阜県の民間調査機関「十六総合研究所」は今回の花火大会の経済効果をおよそ30億円と試算し、45万人の来客を見込んでいます。
4年ぶりの開催に観光業界からも歓迎の声が上がっています。会場に近い老舗旅館「十八楼」は大会当日から3日間、部屋はいずれも満室で、花火に関する問い合わせも多く、宿泊客の関心の高さがうかがえるということです。「十八楼」の伊藤豊邦専務は「岐阜で商売をする観光業界の一員として大変うれしく、岐阜ににぎわいが戻るよいきっかけになれば」と期待していました。一方で、観光地に人が殺到して激しい渋滞やゴミの散乱などの問題が起きる「オーバーツーリズム」に触れ「いまの観光に求められているのは持続性のある魅力づくり。夏だけ一時的に盛り上がるのではなく、冬の閑散期はどうするかなど、観光の需要を平準化する仕組みも必要だ」とも話していました。

■会場周辺の交通規制は
花火大会の当日は会場の周辺で交通規制が行われます。多くの人出が見込まれることから警察は例年より警備の態勢を強めています。会場は長良川の長良橋から金華橋までおよそ1.4キロの区間で、周辺の道路では午後1時以降、車の通行止めを含む交通規制が始まります。このうち、今回から初めて規制の対象となる「金華橋通り」は大会終了後、JR岐阜駅方面に戻る人で激しい混雑が予想される午後8時15分から午後10時の間、会場から岐阜市役所まで車の通行を禁止し、歩行者だけが通行できます。金華橋と長良橋では雑踏事故を防ぐため、暗幕を設置していて、立ち止まったり車を止めたりしての見物はできません。
警察は橋の周辺で人の流れを考慮しながら歩行スペースを広げるなどの対応を検討しています。また、警備にあたる警察官を例年より60人ほど増やし、およそ400人態勢で臨むということです。
一方、会場に近いバス停の一部が午後4時から休止するのに伴い、JR岐阜駅や名鉄岐阜駅と会場を結ぶ臨時のシャトルバスが運行されますが、主催者側は道路が混雑して花火の打ち上げまでに到着できないおそれがあるとして、早めの利用を呼びかけています。

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