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Saturday, December 23, 2023

錦織圭、今年は今までにない不安の声色…「2か月前はどん底だった」家族や忘年会の話だけはおとぼけモード - スポーツ報知

 男子テニスで元世界ランキング4位の錦織圭(33)=ユニクロ=がこのほどスポーツ報知単独の取材に応じた。6月に左股関節と右足首のけがから1年8か月ぶりに復帰。劇的な復活優勝を飾ったが、7月下旬に出場したツアー復帰戦のアトランタ・オープンで左膝を痛め離脱。復帰のめどが立たないまま今シーズンを終えた。光と闇のはざまで揺れる胸中を明かし、世界へつながる復活の道筋、1人増える家族の支え、そして出場を抱くパリ五輪への思いを語った。(取材・構成=吉松 忠弘、大和田 佳世)

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 【取材後記】

 錦織を初めて見たのは松江市立乃木小6年の頃か。お互いに認識したのは15歳ぐらいからだろう。17歳でプロに転向し、20歳頃から、毎年、長いインタビューをするのが恒例となった。いつしか年末の誕生日祝いと重なり、ケーキと翌年の抱負がセットとなった。

 今年の声は、今までにない不安に満ちていた。「小腹がすいていた」とケーキを食べながら、家族や忘年会の話をするときは、いつもの「おとぼけ」「天然」の錦織に戻った。しかし、「2か月前はどん底だった」と、引退が迫る実感の声は、間違いなく険しかった。

 テニスは五輪が頂点ではない。だから「無理して五輪に出るのはもういいんじゃないの。責任は果たしたと思うよ」と言うと「メディアの人から出ないでいいと言われたのは初めて」と驚かれた。復帰のための目標がほしい、それが五輪でもかまわない。その気持ちが痛いほど伝わった。(吉松 忠弘)

 ◆錦織 圭(にしこり・けい)1989年12月29日、松江市生まれ。33歳。5歳でテニスを始め、13歳で米国留学。2008年2月に日本男子史上2人目のツアー優勝を遂げ、14年全米でアジア男子シングルス史上初の4大大会準優勝に輝いた。自己最高の世界ランキング4位は日本男子過去最高位。16年リオ五輪男子シングルス銅メダルは、日本テニス96年ぶりのメダルの快挙。家族は妻・舞さんと1児。178センチ、74キロ。

 〇…スポーツ報知ニュースサイトの公式YouTubeでは、錦織選手のインタビュー動画をお届けします。29日に迎える34歳の誕生日を前に、一足早いバースデーケーキを頬張るなどコート外の素顔も伝わる動画を、ご覧ください。

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