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Friday, December 29, 2023

輪廻の恋を描く舞台「シラの恋文」 大原櫻子「今までにない感覚」 - 産経ニュース

野浦小夜(大原櫻子)の前世は、テレビドラマの少女剣士「小夜姫」に関係があり…(宮川舞子撮影)

舞台「シラの恋文」(北村想作、寺十吾演出)が1月7日から、東京都新宿区の日本青年館ホールで上演される。ラブレターの代筆で、思い人と友人の仲を取り持った「シラノ・ド・ベルジュラック」に着想を得た輪廻の恋の物語。ヒロインを演じる大原櫻子は、上演のたびに感情を大きく揺さぶられるといい、「今までにないお芝居の感覚がある」と話す。

コロナ禍後に結核が流行する2035年、サナトリウムにやってきたゴーストライターの鐘谷志羅(草彅剛)は、療養者の野浦小夜(大原)に出会う。彼女にはテレビ活劇の少女剣士「小夜姫」の面影があった。小夜姫を演じた女優はすでに亡くなっており、幼少の志羅の初恋だった。

今月9日からの京都公演、福岡公演を終えたばかり。初演を見た作者の北村は「僕が書いたのに、訳わかんないけど感動した」といい、周囲を笑わせたという。大原も「なんか最後、感動している」とうなずき、舞台に立つたびに新鮮な驚きがあると話す。「あらすじは同じなのに、印象が違う。良い意味で毎日怖い」。演じるうちに、小夜の心が鮮やかに分かる瞬間があり、「うわー」と舞台袖で涙ぐむことも。

今年は女優10年目であり、読売演劇大賞の杉村春子賞に選ばれるなど飛躍の年でもあった。「自分で面白いと思える作品で締めくくれるのは非常にうれしい。来年も、ひたむきに自分の好きなことをやっていきたい」

28日まで。問い合わせはシス・カンパニー(03・5423・5906)。(三宅令)

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