巨人・菅野智之投手（３４）が２２日、自主トレ先の米ハワイから帰国し、直球の超進化へ手応えを明かした。常夏の島での、１か月超の鍛錬。「今までのハワイで一番充実していた印象があります。仕上がりも８割ぐらい」と振り返り、特に「今の質で去年の出力を出せたら、直球だけにフォーカスしたら、かなりいいんじゃないかなという手応えはあります」とうなずいた。
平地での投球練習では８～９割の強度で、複数の受け手から「球がライズしている」と証言があったという。傾斜を使わずとも浮き上がるほどの球があるのは、肩周りや胸郭などの柔軟性や可動性のトレーニングも毎日取り組んだ成果。「上から押し潰す感じはすごくあります」と声を弾ませた。
昨季は４勝８敗ながら、後半は最速１５５キロも計測するなど、１５０キロ台を連発。久保巡回投手コーチと二人三脚で取り組み、一定の手応えをつかんでオフを迎えた。その中でも「質的に言ったら間違いなく今の方が（いい）。傾斜でもっと下にぶつけていったら、どのぐらいの球になるのかなという楽しみはあります」と今後はブルペンでの投球練習も再開していく。
自主トレでは、プロゴルファーの中島啓太と異業種トレを行うなどさまざまな刺激も受けた。「毎年、出来がいいと言って（シーズンの成績が）あまり良くない。しっかり結果でアピールしたい」と焼けた肌に、より引き締まった姿で誓った菅野。収穫を携え、グイッとライズする成績を残す。（田中 哲）
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