東海テレビ
都道府県をまたぐ移動の自粛要請が全面解除され、迎えた最初の週末。岐阜県高山市や三重県伊勢市などの観光地も県外から多くのお客さんが訪れ、久しぶりに賑わいを取り戻しました。 一方で、新型コロナの感染拡大前には見られなかった現象もおきています。 県境をまたぐ移動が「全面解禁」されて迎えた最初の週末、東海地方の観光スポットも多くの人でにぎわいました。 世界遺産の白川郷をはじめ、多くの観光スポットがある岐阜県の飛騨地方。 国島高山市長: 「長くお休みをいただきまして、ありがとうございました。ようやく目覚めさせていただきました。大自然の中でリラックスしていただきながら、飛騨の旅を楽しんでいただきたいと思います」 県外からの観光自粛を解除する「飛騨お目覚め宣言」。高山市では高山陣屋など4つの施設が無料で開放されました。 「古い町並み」にも多くの観光客の姿が…。行列ができていたのは名物「飛騨牛すし」のお店。 青森から来た客: 「（高山は）いいところです。おいしいです」 愛知から来た客: 「今までなかなか外に出られないのもあって、皆さんも結構楽しみにこういう所に来られているので、（県外移動の）規制緩和になって良かったなと思います」 ここ数年は外国人観光客が街にあふれるようになった高山市でしたが、21日はほとんどが日本人の観光客。こんな光景は「久しぶり」と地元の人も驚いていました。 そしてゴールデンウィークには、道の真ん中でネコがくつろぐほど閑散としていた伊勢市のおはらい町も、19日は賑わいを取り戻しました。店はコロナ対策をとりながら、観光客を迎えていました。 大阪から来た夫婦: 「伊勢神宮、去年来てお守りを買ったんですけどそれを返しに行くのと、また新しく買うのと。安産祈願を。今6か月です」 夫婦の母親: 「（県外移動が）緩和されたから、安産祈願も兼ねて来ようかなと」 滋賀から来た家族: 「どこ行っても、みんなマスク着けたり消毒を置いてくれたりとか、工夫してくださってたんで出かけやすいなと」 酒店の女性: 「まだwithコロナですよね。お迎えする私たちも十分な準備をして、お客様も協力いただいて、ともに安全・安心なご旅行先を作っていきたいと思ってます」 伊勢神宮は18日金曜から短縮していた参拝時間を午前5時から午後5時までに延長しました。KDDIの調査によると、20日土曜日の伊勢神宮周辺の人出は、去年6月の休日と比べ9.8%減、前の週は64.3%減だったので、大きく回復したことになります。 観光バスなどで訪れる団体客の姿はほぼない中でのこの賑わい、出足は好調のようです。 伊勢神宮まで車で1時間、津市・榊原温泉の旅館「清少納言」。その昔、お伊勢参りをする人は、この湯で身を清め神宮へ赴いたといいます。週末は早速…。 大阪から来た家族: 「今までは大阪府内だけで動くようにしてたんですけど、府を越えて動けるようになったんで」 京都から来た親子（娘）: 「（県外移動が）緩和されたんで、たまにはと思って」 京都から来た親子（母）: 「ここのお湯が好きなんで。すごく榊原温泉のお湯が大好きなんで」 「コロナ疲れ」を癒す家族連れが大勢訪れました。 大阪からの家族（長男）: 「色んなところ行きたいのに行けませんでした。むっちゃ楽しいです」 旅館「清少納言」の代表: 「県外の方々が、主要（客）で特に関西・東海地方のお客様がメインとなってきている。ちょっと安堵したってところもありますが、率直に言って複雑。うれしいような、大丈夫なのかな?っていうところ。コロナと共存し、うまくやっていかないといけない」 新型コロナの影響を受けた中伊勢温泉郷では、支援を募るクラウドファンディングを実施。支援をすると、新型コロナが収束してから宿泊や食事ができます。 まだ、目標の1千万円には届いていませんが、支援した人からは「父の日のプレゼントにします」「コロナ禍が落ち着いたら、夫婦で泊まりに行くのを楽しみにしています」といったコメントが寄せられています。 中伊勢温泉郷の会長: 「まだまだお客様がすぐ戻ってくるわけでもないし。中伊勢全体で10億以上の売り上げが消えてしまっている状態。光さえなかった状態が、『絶対行くから頑張って!』とか、そういったお客様の言葉が光に見える。色んなお言葉が、いまの支えになってます」
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June 22, 2020 at 02:15AM
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団体客は少なくとも前年同月比で“約90％”まで持ち直した伊勢神宮周辺 移動自粛解除で観光地賑わう（東海テレビ） - Yahoo!ニュース
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