部屋のくつろぎスペースに敷かれることの多いカーペット。部屋全面をカーペットにしたいと考えている人もいるでしょう。部屋全面をカーペットにする場合、「どうやって敷くのか? 今よりも快適になるのか?」など、気になりますよね。
そこで今回は、部屋全面をカーペットにする方法や得られるメリット、注意点、カーペットの選び方について詳しく解説しています。部屋全面をカーペットにするかどうか検討する際の参考にしてください。
部屋全面にカーペットを敷く方法
ここでは部屋全面にカーペットを敷く方法を、3つの条件ごとに解説します。
自分で敷く場合
自分で部屋全面にカーペットを敷く場合の手順を、注意点と併せてご紹介します。
1.部屋から物を出してカーペットを敷ける状態にする
部屋から出せない大型家具などは、部屋の片側に寄せておきましょう。
2.掃除機などで床をきれいに掃除する
掃除後に水滴が残っているとカビの原因となるため、拭き残しに気をつけきちんと乾かしてください。
3.部屋の角にカーペットを合わせる
カーペットの縦と横を間違えないように注意しましょう。
4.可能な範囲までカーペットを広げる
5.広げたカーペットの上に、寄せておいた家具を移動させる
6.残りの範囲にもカーペットを広げる
ただし、部屋全面のカーペットとなると、サイズが大きすぎて一人で敷くのは難しいかもしれません。
専門会社に依頼する場合
自分で敷くのが難しいと感じた場合は、専門会社に依頼しましょう。実際に依頼する場合の費用は、カーペットの費用、スタッフの人件費、床材を撤去する場合はその費用などから決まり、会社によりまちまちです。床が傷んでいる場合、その補修工事の費用がかかる場合もあります。
複数の会社に見積もりを依頼し、サービス内容と料金を比較検討してみるのがよいでしょう。
もともとカーペットが敷かれている場合
賃貸物件でカーペットがもともと敷かれている場合は、基本的に変えることはできません。
また、購入した物件にカーペットがもともと敷かれている場合は、自分で古いカーペットを剥がしてから敷くか、専門会社に依頼することになります。
部屋全面カーペットの4つのメリット
ここでは、部屋を全面カーペットにすることで得られる4つのメリットについてご紹介します。
床の冷たさを軽減してくれる
部屋を全面カーペットにすることで床の冷たさを軽減できます。冬場などの気温が低い時期は、足元がフローリングの場合、床の冷たさをダイレクトに感じることになります。床の冷たさをじかに感じなくてすむことは、カーペットの大きなメリットです。
防滑性・クッション性に優れているため、安全性が高い
カーペットは防滑性、クッション性に優れているため、安全面でも効果を期待できます。防滑性が高いおかげで子どもが走り回ったときに滑って転ぶ危険性が減り、高齢者の足腰への負担を高いクッション性で軽減できます。
また、犬などのペットを飼っている場合は、ペットの足腰の負担を減らすことで、ヘルニアなどのリスクも下げられるでしょう。
このように、カーペットの安全性の高さは大きなメリットの一つといえます。
防音性に優れており、音が響きにくい
カーペットは防音性にも優れているため、防音性の低いタイプの部屋でも音が響きにくくなります。下の階がある部屋に住んでいる場合は、カーペットを敷くだけでも足音を軽減してくれます。ただし、それでも気になる場合は、防音タイプのカーペットを敷きましょう。
床のホコリが舞い上がりづらい
カーペットには、床のホコリを空気中に舞い上がりにくくする効果もあります。カーペットに付いているゴミやホコリを除くために定期的な掃除さえしていれば、十分な効果を期待できるでしょう。
部屋全面カーペットの3つの注意点
部屋を全面カーペットにする際の3つの注意点を紹介します。
ダニが発生しやすい
カーペットはダニが発生しやすいため、日々の掃除が欠かせません。放置しているとアレルギーなどの原因にもなりかねないため、対策が必要です。ダニの発生が気になる場合は、防ダニ加工や抗菌加工のタイプのカーペットを敷きましょう。
汚れが落ちにくく、掃除の手間がかかる
フローリングと比べるとカーペットは汚れが落ちにくいため、掃除をする際に手間がかかってしまいます。特にジュースや調味料がこぼれたり、ペットの毛が落ちたりした場合、汚れが取りにくく時間がかかってしまうでしょう。
また、先述のように目に見えないダニのフンや死骸もたまりやすいため、見た目が汚れていなくても頻繁に掃除する必要があります。
家具の跡が残りやすい
カーペットの素材によっては、フローリングよりも家具の跡が残りやすいこともあります。そのため、家具の跡が消えなくなってしまわないよう、長期間同じ場所に家具を置かない工夫が必要です。
カーペットの選び方
ここでは、カーペットの選び方を、素材・性能・形状ごとに詳しく解説します。
素材で選ぶ
カーペットにはさまざまな素材があり、それぞれ特徴が異なります。ここではカーペットの代表的な素材であるウールとナイロン、ポリエステルのメリット・デメリットについてご紹介しましょう。
素材 |
メリット |
デメリット |
---|---|---|
ウール |
・冬暖かくて夏涼しい ・湿度をコントロールしてくれる ・燃えにくく燃え広がりにくい ・弾力性がありへたりにくい ・静電気が発生しにくい ・汚れにくく水分をはじきやすい ・消臭機能が備わっている |
・価格が高い ・無駄毛が出やすい ・特有の臭いがある |
ナイロン |
・摩擦に強く耐久性に優れる ・水に強い ・汚れが落としやすい ・無駄毛が出にくい |
・他の化学繊維より価格が高め ・紫外線で変色する可能性がある ・静電気が起こりやすい |
ポリエステル |
・安価である ・合成繊維の中で最も熱に強い ・ナイロンに次ぐ耐久性 ・保温性が高い ・耐水性に優れ乾きやすい |
・静電気が起こりやすい ・ものにより毛玉ができることも |
性能で選ぶ
カーペットには、消臭・防炎・防音・抗菌加工・防ダニ加工などが施されているタイプのものがあるため、どの性能が必要かよく考えて選びましょう。
たとえばペットがいるなら消臭・抗菌加工、小さい子どもがいるなら撥水加工、下の階に音が響きやすい物件の場合は防音性能、タバコを頻繁に吸う場合は消臭加工といったようにライフスタイルに合わせて選択するのがおすすめです。
形状で選ぶ
カーペットを「ロールカーペット」や「タイルカーペット」、「ウィルトンカーペット」などといった形状で選ぶのもおすすめです。それぞれのおおまかな特徴は以下のとおりです。
ロールカーペット
大きなカーペットを巻いてロール状にしているタイプのものです。継ぎ目がほとんどできないという特徴があります。
タイルカーペット
40cm~50cm角の正方形になったタイルを、敷き詰めたり貼ったりするタイプのカーペットです。季節やインテリアに合わせて、オリジナルの床を簡単に演出できる点が特徴です。
ウィルトンカーペット
パイル密度が高い最高級のカーペットです。耐久性が高いという特徴があります。
まとめ
今回は部屋の全面カーペットについて詳しく解説してきました。部屋全面に敷くカーペットなので、サイズが非常に大きく、自分一人で敷くのはなかなか難しいかもしれません。その場合は専門会社に頼むことで、カーペットの持ち運びだけでなく、家具の移動なども任せられます。部屋の全面カーペット化を実施する際は、この記事を参考に自分の生活スタイルに合ったカーペットを敷いてみてください。
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