子供の頃は美紅ちゃんよりアオイさんが好きだった筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第662回は,Sector D2が開発した「Project Wingman」を紹介する。本作は,傭兵組織に所属する戦闘機パイロットとなり,多彩なミッションをこなしていくフライトコンバットシューティングだ。でも,一番はやっぱり鮎川なんだよなあ(遠い目)。
本作の舞台となるのは,数百年前に起こった世界規模の地殻変動「大厄災」によって荒廃した地球。既存の政治体制は崩壊し,新たに発見されたエネルギー資源であるコルディアムを独占する「連邦」が支配力を強めている。そんな世界で,プレイヤーは民間軍事会社シカリオに所属するパイロットとなり,さまざまな空の戦いに身を投じていく。
ゲームは「キャンペーン」と「コンクエスト」の2つのモードがあり,ストーリー仕立てのキャンペーンモードでは,連邦からの独立を目指すカスカディアという国家に雇われたシカリオの小隊,ヒットマン・チームの一員として,僚機や友軍と共に連邦と戦っていくことになる。作戦内容や状況説明を行うブリーフィングのあと,搭乗する機体と兵装を選択したら,いざ出撃だ。
本作には,実在の機体名をちょっとだけ変えた,全部で20種類以上の機体が登場し,ミッション達成によって得られるクレジット(お金)で購入していく仕組み。機体ごとに性能や装備できる兵装が違うので,ミッションに適したセッティングで出撃しよう。一部,気になるところはあるものの,本作は比較的しっかりと日本語ローカライズされており,ミッション内容や兵装の詳細が分かりやすいのがありがたい。
メインとなる空戦は「エースコンバット」シリーズを彷彿させる,アーケード寄りの操作感となっている。グラフィックスのクオリティも高く,ロックオンアラームが鳴り響く中,フレアでミサイルを振り切り,逆に相手を仕留めたときの爽快感は抜群だ。敵機はやる気満々で向かってくるが,こちらの僚機もかなり頼もしく,ミッション中に彼らから入ってくる通信も臨場感を高めてくれる。
もう1つのコンクエストモードは,次々とミッションをこなして自勢力の支配地域を拡大していくというもの。ミッションを進めると敵の攻撃は激しさを増すが,こちらもミッション報酬のポイントなどを使って新機体を購入したり,友軍を雇ったりして戦力を増強できる。ミッション内容はプレイするたびにランダムで変化し,撃墜されると機体の開放状況と一部のポイントを引き継いで,最初からやり直しとなる。
さらに本作で特筆すべきは,全編VRに対応していること。コックピット内で首をめぐらして敵機の位置を視認できるので格段に遊びやすく,没入感も文句なしだ。「エースコンバット7 スカイズ・アンノウン」のVR対応が一部専用ミッションだけだったので,おあずけ状態だった筆者のような人には,まさに待望のゲームと言える。
そんな本作はSteamにて,2570円で発売中。非常に完成度が高いゲームなので,フライトコンバットが好きな人はもちろん,好きな子の前では張り切りすぎて,ついついハートがオーバーヒートしてしまう夢戦士な人もぜひどうぞ。オススメです。
■「Project Wingman」公式サイト
https://www.humblegames.com/games/projectwingman/からの記事と詳細 ( インディーズゲームの小部屋:Room#662「Project Wingman」 - 4Gamer.net )
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