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Thursday, January 7, 2021

NEC 8型UMPC『LAVIE MINI』写真レポ。独特配列のキーボードや合体機構など見どころ多数 - Engadget 日本版

apaterpengaruh.blogspot.com

NECパーソナルコンピューター(NEC PC)が、1月11日(米国時間)よりオンライン開催される、CES 2021での展示モデルを公開しました(オンラインなので、展示というのも不思議な感じですが)。

話題の中心となること間違いなしなのが、突如公開された8インチ2-in-1(360度ヒンジ)タイプのミニノートPC『LAVIE MINI』です。同機は、昨今中国メーカー勢の製品投入により再びの盛り上がりを見せる、いわゆるUMPC(ウルトラモバイルPC)に属するモデル。

インテルTiger Lakeによる強力な処理能力にゲーミングを強く意識した仕様、そして日本メーカーならではの“整理された”キーボードなど、見どころ多数。早くも2021年のWindows PCの注目株となりそうな機種です。


▲専用ゲーム用コントローラーと合体した状態。デモ用タイトルはWindows用『Gears 5』でした

ただし同機は現状において、参考展示のプロトタイプモデルという扱い。そのため当然、価格や発売時期などは一切未定、いわゆる「来場者からの反応を見たい」タイプのモデル……なのですが、本体の設計や仕様などは、プロトタイプとしては非常に細かく設定されており、また「壁紙も、他のLAVIEシリーズとは異なった写真を用意した」(事前説明会での説明担当者)など、完成度はかなりのもの。

NECPC LAVIE MINI
▲壁紙は本機オリジナル。プロトタイプという割にはどう考えても気合いが入りすぎです
▲UMPCではいろいろな意味で焦点となる、キーボードはこのような配列に(「新しいタブで画像を開く」などで、ぜひ拡大を)。縦2列目の「独特の位置に寄った」キーと、変形キーの少なさがポイントです

つまり、これはいわゆる、熱い要望が得られれば製品化が望める「押すなよ、押すなよ」的な扱いのようです(あくまでも筆者が受けた印象、ではありますが)。今回は、事前説明会で撮影が許可された同機を多数の写真でお届けします。

NECPC LAVIE MINI
▲こちらは専用クレイドル『ゲーミングドック』との合体状態。4K/60p対応のHDMI端子やUSB Type-A端子などが増設されます

主要な仕様に関しては、本体サイズは200×147×16.95mm(幅×奥行き×厚さ)、重量579gと常時持ち運べるサイズ感ながら、CPUにはTiger Lake UP4の最上位となる、インテル『Core i7-1180G7』(現状ではインテルからも未発表)を採用

内蔵GPUであるIris Xeグラフィックスにより、ヘビーな3Dゲームでも解像度や描画負荷を下げれば実用プレイできるだけの性能をキープします。

▲ベゼル部は削りすぎると誤操作に繋がることもあり、あえて太めな設計です

液晶は8インチの1920×1200解像度タッチパネル仕様で、RAMはTiger Lakeでの最速となるLPDDR4X-4266にて16GBを搭載。ストレージは256GB SSD(M.2 2242なれどNVMeかSATAかは非公開)、バッテリーは26Wh(交換不可)、セキュリティはWindows Hello対応顔認証、無線LANはWi-Fi 6(2×2)、さらにモダンスタンバイにも対応……など、イマドキのUMPCとしても第一線の性能です。

▲専用コントローラーとの合体状態を底面側から。右手側にあるロックレバーで固定されます。左手側には(本体側の電源ボタンが押せなくなることから)電源ボタンも。

さらに高いGPUの性能を活かすべく、ゲーム用を意識したドッキング式の両手用ゲームコントローラー(無線接続)と専用クレイドル『ゲーミングドック』なども用意。

▲F9キー上段にあるXboxロゴに注目。F11キーの画面録画、F12のマイクなどを含めて、Xbox Game Bar用のショートカットキー(コンビネーション)となっています。なおキーボードバックライトも(RGBフルカラーではなくホワイトですが)搭載します

さらにキーボードにはXbox Game Bar用のコンビネーションまで搭載するなど、意外なまでに「イマドキのWindowsゲーミングに寄った」仕様も導入されています。

視点を変えると、NEC PC初のゲーミング(も意識した)PCとも呼べそうです。

USB Type-Cは背面に。USBの間にある端子は、ゲーミングドックなどとの合体用機構です

拡張端子は、本体側がUSB 3.1 Gen2 Type-C(10Gbps)×2に3.5mmヘッドホンジャックを搭載。ゲーミングドック側は、本体側と同じUSB 3.1 Gen2 Type-C(10Gbps)×2に加え、HDMI出力(4K60p対応)とUSB 3.1 Gen1 Type-A(5Gbps)×2基が増設されます。

なお(Tiger Lake搭載機ゆえに期待されがちな)Thunderbolt 4に関しては、バッテリーの消費などから、あえて非搭載とのことです。

NECPC LAVIE MINI

そして注目は、本機専用にデザインされたキーボードの配列(展示機では、しっかりと日本語仕様でした)。中国メーカー勢のUMPCでは、本体の小ささやローカライズの苦労から、様々な工夫が試みられているのがこの箇所ですが、本機は一見すると変形キーのない、非常に美しい配列。

その秘密(または理由)となるのが、2段目に配置された、PrintScreenなどやカッコ、セミコロン・コロンなどがまとめられた一列。言わば、「アルファベットなどのキーをキープするために段数を増やした」配置となっているわけです。

ですがそれゆえに、主要キーに対するしわ寄せは少なくなっているという、大胆な割り切りがなされているとも呼べるのです。

なお、ポインティングデバイスは、手前に配置された光学式センサー。このあたりは現状での8インチUMPCとして標準的な仕様です。

▲プロトとはいえ、本体底面でさえもこのように綺麗な状態。冷却孔はそれなりに多めです。なお(当然ですが)ファンは搭載します
NECPC LAVIE MINI
NECPC LAVIE MINI
▲側面や前面はこのような仕上がり。やはりプロトという割には……という印象です

このように、現状で(おそらく製品化されれば仕様に幅が出る、とはいえ)細かな仕様までもが決定されているLAVIE MINIですが、プロトタイプとされている点にもしっかりと理由があります。

説明会で尋ねたところ、製品化には当然必須となる、耐久性をはじめとする各種試験やヒンジなどのテンションなどの触感といった点が試作機レベル、とのこと。また実は、非常に綺麗に見えるキートップの印刷も手で行っているとのことでした。

しかしこの時点でも、キーボードの打鍵感やコントローラーの感触などもかなり良好で、展示された『Gears 5』のフレームレートもかなりスムーズでした(そもそもデモにGears 5を選ぶ、という時点でもかなりの自信が覗えます)。


▲天面のLAVIEロゴは光る仕様。ただし液晶サイドライト流用のため、LAVIE VEGA上位のような通知機能は非搭載とのことです

NEC PCはNEC時代に、『モバイルギア』や『シグマリオン』シリーズ、さらにはWindows PCとしても『mobio NX』など、さまざまなモデルを手がけてきました。そうした同社が、久々に超小型ノートPCの市場へと「帰還」しそうなLAVIE MIMI。

このようにLAVIE MINIは、市場全体の盛り上がりからも、そして個人的な趣味からも、ぜひとも製品化を期待したいモデル。間違いなく2021年のUMPCの話題を引っ張る存在と呼べるでしょう。


▲テレワーク需要を意識した超軽量13インチモバイル『LAVIE Pro Mobile』も米国モデルが。日本でも未公開のTiger Lake搭載モデルとして登場します

なお、本機と同時に、13インチモバイルノートPC『LAVIE Pro Mobile』のTiger Lake搭載、米国仕様モデルも出展。こちらの発売日は「後日公開」で、予定価格は1699.99ドルから。

基本的な本体設計は現行モデルと同じながら、CPUをTiger Lake世代に刷新し、GPUとCPUの処理速度を大幅に向上。889gからの軽量設計も継承します。こちらは現状、日本の発売に関しては未公開とのこと。こちらも合わせて(日本での展開も期待を込めて)注目したいモデルでしょう。

Source:NEC PCニュースリリース

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