賃貸物件の部屋探しにおいては、タイミングはもちろん、目を向けるポイントも多いため、なかなか決断ができないといった状態に陥ってしまうこともあります。
しかし、基本的なコツを理解しておけば、きちんと住みたい部屋に出合えるようになるのです。
今回は、自分にぴったりの部屋をスムーズに見つけるために、どのような点を意識しておくべきか見ていきましょう。
住みたい物件をなかなか決められない理由
理想的な物件になかなか出合えないのは、部屋探しの基準がきちんと定まっていないことが原因である場合が多いといえます。
ここでは、物件をすぐに決められる人の特徴を見ていきましょう。
物件をすぐに決められる人の特徴
- エリアごとの相場をつかんでいる
- 事前の情報収集をしている
- 物件に求める条件が明確になっている
住みたい部屋を見つけるうえで、まず意識しておきたいのは「エリアごとの相場」です。
家賃は、土地の価格によって大きく左右されるため、住みたい地域の土地価格を把握したうえで、家賃相場をつかんでおくことが大切となります。
LIFULL HOME’Sの「家賃相場」では、駅や市区町村ごとに平均的な家賃の価格帯を調べることができます。おおまかな相場を把握しておくと、部屋探しの心強い基準となるでしょう。
事前の情報収集については、やり過ぎてもかえって決められなくなってしまうこともあるため、適度な範囲で抑えておく意識が大切です。
住みたいエリアが決まっているのなら、LIFULL HOME’Sの「まちむすび」を利用すると、街の特徴や家賃相場、路線情報などをまとめて調べることができます。
また、物件に求める条件が明確であることも、部屋探しをスピーディーに行うポイントのひとつです。これについては、以下で詳しく見ていきましょう。
部屋探しは優先順位をつけることが大切
部屋探しをスムーズに進めるためには、あらかじめ条件を書き出しておくことが大切です。ここでは、優先順位を決めるコツについて具体的に見ていきましょう。
3つの基本条件を決める
賃貸物件を選ぶ際には、初めに「家賃」「立地」「間取り」の3つを決めておくとスムーズです。
家賃については、安定した支払いを続けるためにも「手取りの3分の1以下」に抑えておくのがポイントとされています。たとえば、月の手取りが21万円なら「管理費・共益費を含めて7万円」までと最初に決めてしまいましょう。
続いて、立地については、まず「最寄り駅」と「駅からの距離」の2点から考えるのがポイントです。
また、間取りについては、できるだけ最小限にとどめてから探すのがコツとなります。一人暮らしであれば「荷物が多い」「仕事部屋と寝室を分けたい」といったこだわりがなければ、ワンルーム(1R)や1Kを基準にするといいでしょう。
こだわり条件には優先順位をつける
賃貸物件のこだわり条件には、さまざまなものがあります。そのため、条件の具体的な種類を把握したうえで、ひとつずつ優先順位を決めておきましょう。
たとえば、水回りに関しては「バス・トイレ別」「室内洗濯機置き場」「独立洗面台」などが人気のオプションとなっています。
また、セキュリティに関しては「オートロック」「モニター付きインターホン」「2階以上」といった設備があり、特に女性の一人暮らしで重視されやすい条件です。
そのほかにも、こだわり条件には「日当たり」「部屋の位置」「通信設備」といった数多くの項目があります。そのため、妥協できるポイントと妥協できないポイントを整理して、優先順位をつけておきましょう。
優先順位の具体例
これまでに紹介した決め方をもとに、優先順位の具体例をシミュレーションして、まとめてみましょう。
何を優先すべきかは人によって異なるため、一例として参考にしてみてください。
物件に求める優先順位 |
備考欄(メモとして使用) |
---|---|
1位:家賃7万円以下 |
※ 管理費・共益費込み |
2位:○○線の急行(快速)が止まる駅 |
※ 各停駅でも1つ隣までなら可 |
3位:最寄り駅から徒歩10分圏内 |
※ 自転車利用なら徒歩15分まで可能か? |
4位:間取りは1K |
※ 8畳以上なら1Rも可 |
5位:バス・トイレ別 |
|
6位:室内洗濯機置き場 |
|
7位:インターネット使用料無料 |
|
8位:コンビニ800m以内 |
※できればスーパーも近いと良し |
このように、優先順位を明確にしておくと、妥協してもいい点が見つけやすくなります。
条件にぴったりと合ったものだけでなく、「理想の条件に近いもの」にまで候補を広げることで、スムーズに住みたい部屋を見つけられる確率が高まるのです。
部屋探しを短期間で行うときのポイント
部屋探しにあまり時間がかけられないときでも、基本的な手順を押さえておけば、スムーズに物件を見つけることは可能です。
ここでは、短期間で部屋探しをする際のポイントを見ていきましょう。
不動産会社を頼ろう
すべてを自分だけで決めるのではなく、不動産のプロである不動産会社を頼ることで、部屋探しがスムーズに進められます。
インターネット上で掲載されていない物件情報を得られたり、さまざまなアドバイスを受けられたりできるため、遠慮をせずに相談をしてみるといいでしょう。
良い不動産会社を見極めるコツ
不動産会社を選ぶ際には、「口コミ」「営業日」「営業時間」を気にしておくのがポイントです。時間がないときには、自分が動けるタイミングと営業時間や営業日が合っているのかを確かめておきましょう。
また、大手不動産会社と地域密着型の不動産会社には、それぞれ異なる特色があります。
大手の特徴としては、「豊富な物件数を取り扱っている」「サービスの品質が安定している」「お得なキャンペーンを行っていることもある」といったものが挙げられます。
一方、地域密着型は「地域の事情に詳しい」「値下げ交渉が柔軟」「掘り出し物件が見つかることもある」といった点がメリットです。これらの違いを理解したうえで、自分に合ったタイプの会社を選びましょう。
焦って不動産会社に飛び込むのは避けるべき
部屋探しにおいて、不動産会社の力を借りるのはとても大切なことです。しかし、時間がないからといって、準備をせずに飛び込みで利用しようとすると逆効果になってしまうこともあります。
その理由としては「予約者が優先される」「スムーズに内見ができないこともある」という点が挙げられます。
インターネットなどで予約している人がほかにいれば、そちらの案内が優先されるため、混雑時には待たされてしまうケースも少なくありません。
また、気に入った物件が見つかっても、事前に予約をしていなければその日に内見できないこともあります。そのため、時間を短縮するためにも、事前にインターネットなどで内見予約を済ませておくほうが無難です。
そのうえで、目当ての物件が気に入らなかった場合に備えて、2~3件程度の候補を挙げておくと安心です。
今の部屋を基準に探せる! 便利な「叶えたい条件で探す」機能
LIFULL HOME’Sでは、今住んでいる部屋を基準にして物件を探せる「叶えたい条件で探す」機能というものがあります。ここでは、具体的な仕組みや使い方を紹介します。
「叶えたい条件で探す」機能とは
叶えたい条件で探す
「叶えたい条件で探す」機能は、「今よりぴったりの部屋が見つかる」をコンセプトにしており、現在の住まいを基準にして部屋探しを行うツールです。
現在の住まいで気に入っている部分はそのまま残し、物足りないものを追加するだけで、手軽に理想の物件を見つけられる点が大きな魅力なのです。
【基本編】「叶えたい条件で探す」機能の使い方
「叶えたい条件で探す」ページを開くと、画面には「部屋」「エリア」「暮らし」の3つの項目が表れます。
各項目には「家賃を安くしたい」「駅まで近くしたい」「セキュリティを高めたい」といったさまざまな希望条件があるので、現在の住まいの条件を入力しましょう。
続いて、今の部屋で気に入っている条件・設備を入力。そして、現在の市区町村か最寄り駅を入力すると、条件を満たした物件が表示されます。
【応用編】「叶えたい条件で探す」機能の使い方
さらに細かな条件は、画面上の「あなたの検索条件」の「変更する」ボタンから設定できます。
エリアや間取りなどの基本条件から、「バス・トイレ別」「オートロック」といったこだわり条件まで細かく変更することが可能です。
このとき、こだわり条件は「こだわりの強さ」によって2段階に分けて選択することができます。
どうしても必要な機能・設備は「必須」ボタン、必須ではないけれどあればうれしいといった場合は「できれば」ボタンを選択しましょう。
「必須」ボタンだけでなく、「できれば」ボタンを使いこなすことで、候補数が一気に狭まってしまうのを防ぎながら理想の物件を絞り込めるのです。
住みたい部屋が決められないときには手順を追って絞り込もう
- 住みたい部屋をスムーズに決めるためには「相場の把握」と「情報収集」がカギ
- 物件に求める条件には優先順位をつける
- 家賃や立地、間取りを決めてから細かなこだわり条件に目を向ける
- 不動産会社選びのポイントを押さえておく
- 必要に応じて「叶えたい条件で探す」を活用するのがおすすめ
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