最近，ゲームをプレイしていると猛烈な眠気に襲われる筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第685回は，Awaken Realms Digitalの「Tainted Grail: Conquest」を紹介する。本作は，ボードゲーム「Tainted Grail: The Fall of Avalon」をPCゲームにアレンジしたファンタジーRPGだ。昔は徹夜でゲームを遊んでいたのに，これが老いというやつか……。
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物語の舞台となるのは，“Wyrdness”と呼ばれる不思議な霧に包まれ，何もかもが失われてしまった世界。暗闇の中で目覚めた主人公は，悪魔のような山羊頭の人物から，それらを取り戻す，ほんのわずかなチャンスがあると教えられる。それは，生と死の無限のループを繰り返しながら，アヴァロン島に君臨する4体の魔物のボスを倒すことだという……。
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本作はデッキ構築型カードゲームによる戦闘と，死亡するとアイテムなどを失ってやり直しとなるローグライクの要素をミックスしたRPGで，プレイヤーは拠点となる廃墟の村を復興しながら，アヴァロン島の荒野を冒険していく。荒野にはモンスターだけでなく，友好的なNPCもおり，彼らを村に迎え入れることで新しい施設が利用できるようになる仕組みだ。
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荒野のあちこちにいるモンスターのシンボルと接触すると，バトルが発生。戦闘はデッキ構築型カードゲームとなっており，手札の中からコストを消費してカードを使用し，敵と戦っていく。勝利すると経験値を獲得でき，レベルが上がるごとに3枚のカードから1枚を選んでデッキに加えられる。また，2つレベルが上がるごとに，3つのパッシブスキルから1つを習得できる。
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キャラクターが死亡すると，それまでのプレイ内容がポイントに換算され，アイテムなどを失ってやり直しとなる。ただし，村の復興度やクエストの進行状況，通貨代わりの一部のアイテムなどは引き継がれる。また，死亡時に得たポイントが一定値に達すると，新しいクラス（職業）やカードが開放される。本作には9つのクラスがあり，ゲーム開始時はその内の1つしか選べないが，繰り返しプレイすることで，より強力なクラスを使えるようになるのだ。
本作の世界観はアーサー王伝説とケルト神話を下敷きにしており，不気味で謎めいたストーリーと，奇妙な登場人物も大きな魅力。残念ながら日本語化はされていないが，テーブルトークRPGを彷彿させる豊富なテキストは読みごたえがあり，ぐいぐい引き込まれてしまう。もちろん，選んだクラスやデッキによって，大きく戦い方が変化するカードゲームとしての面白さも申し分なし。そんな本作はSteamにて2050円で発売中なので，英語が苦手でない人はぜひ挑戦してみてほしい。
■「Tainted Grail: Conquest」Steamストアページ
https://store.steampowered.com/app/1199030/Tainted_Grail_Conquest/からの記事と詳細 ( インディーズゲームの小部屋：Room＃685「Tainted Grail: Conquest」 - 4Gamer.net )
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