滑川市追分に、倉庫を改装した古着屋がオープンした。地元出身の石田拓人さん（２９）が、元大工の祖父が大切にしていた倉庫を残そうと、仲間と共に工事して生まれ変わらせた。飲食店や宿泊施設などが集まる複合施設を目指しており、「滑川から面白い場所をつくっていきたい」と話している。 石田さんは学生時代から国内外を巡り、海外への一人旅を支援する企画「タビイク」の設立者としても知られる。大学を出て愛媛県の離島で暮らした後、インドに移住。現地で起業するなどしながら約４年滞在したが、新型コロナウイルス感染拡大を機に昨年８月に帰国した。 倉庫は１０年前まで建築業をしていた祖父の敬三さん（８８）が使っていた。石田さんは以前から倉庫を新しい形で残したいと考えており、「じいちゃんが元気なうちに」と改装を始めた。 工事は今年１月にスタート。これまでの旅や会員制交流サイト（ＳＮＳ）を通じて知り合った２０～３０代を中心に、県内外の仲間が手伝った。東京や大阪などで古着や雑貨を買い付け、９月１０日にオープンした。
店の名前は敬三さんの名前にちなみ「ＫＥＩＺＯ倉庫」。積極的にＳＮＳで発信し、開店初日からの３日間で約２５０人が訪れるなど若者たちの注目を集めている。 バーやカフェの開店を予定しており、改装を続けている。ゆくゆくは宿泊施設や、コンテナ店舗が軒を連ねた屋台村などからなる複合施設にしていく計画だという。石田さんは「旅をしている感覚を味わえるような、人と出会える場所にしたい。今までになかった面白い場所にし、滑川から富山を盛り上げていく」と意気込んでいる。
からの記事と詳細 ( 祖父の倉庫変身「今までない面白い場所に」 タビイク設立者の石田さん（北日本新聞） - Yahoo!ニュース )
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