
富山テレビ放送
新型コロナウイルスの影響で大きな打撃を受けた観光業界ですが、黒部市の宇奈月温泉では宿泊客の回復を図ろうと、ユニークな取り組みを始めたホテルがあります。その奮闘ぶりをお伝えします。 *ホテル黒部女将 中島ルミ子さん「ある程度完成しているので、皆さん見てみてください」 宿泊客が案内されたのは、本格的な鉄道模型、Nゲージが走る部屋です。 20日土曜日に、一足早く宿泊客にお披露目されました。 *宿泊客は「操作すればおもしろい」「すごく楽しいし(宿の)思い出になる」 この鉄道部屋を作ったのは、黒部市宇奈月温泉のホテル黒部です。 このホテルも新型コロナの感染拡大で客は激減し、去年の緊急事態宣言ではおよそ2カ月間休館を余儀なくされるなど、これまでにない厳しい状況が続きました。 苦しい中でもお客さんに楽しんでもらいと、新たに鉄道部屋を作り、「鉄道ファンの聖地」を目指すことにしたのです。 *ホテル黒部 中島勝喜社長「過去のお客様のデータを調べると、鉄道に関する客の来館が多いのが目にとまった。私自身も電車に乗るのが好きだし、模型で子どもと遊ぶのが大好きだから、これで何とか、ホテルのとがった部分というか、目玉にできないかと思って」 客室からは対岸を走るトロッコ電車が楽しめるこのホテルで、子どもも鉄道ファンも、笑顔で楽しめる場所を作りたい。社長の思いが動き始めました。 クラウドファンディングで募った資金に加え、県新世紀機構のリバイバル補助金を活用し、14畳の客室2部屋をリフォーム。 (クラウドファンディング186万円、リバイバル補助金200万円) 新幹線や在来線が走る鉄道模型のNゲージの部屋と子ども達が遊べるプラレールの部屋を作りプレイルームとして活用します。 ホテル黒部の取り組みに、県内外の鉄道模型の愛好家たちも共感し、組み立てをかってでました。 全国各地のプラレールのイベントなどで活躍する「ぺたぞうでんしゃ王国」のみなさんは、部屋全体にレールを張り巡らせ、立体的に走るプラレールを作りました。 *ぺたぞうさん「子どもが1周(プラレールが)回っているのを見てくれると、楽しいかなと思う。ぎゃーと、騒いでもらえたら、すごいって言ってもらえるとうれしい」 プラレールの部屋は、子ども達が組み立てて遊べるスペースも作る予定です。 Nゲージの部屋では、別の鉄道模型の愛好家が車両のメンテナンスを行っていました。 電車の室内灯をつけ、夜には幻想的な風景を楽しめるように工夫しました。 *岩崎将英さん「温泉に入った後に、自分の車両を走らされたら、かなりうれしいと思う」 Nゲージの部屋は、今後、ジオラマで街並みを再現、トロッコ電車をはじめとする鉄道グッズを展示するなど、鉄道ファンの心をつかむ仕掛けも予定されています。 *ホテル黒部 中島勝喜社長「旅館業であるが、笑顔を創造する仕事。笑顔創造業だと思っている。コロナで人と人との交流がしにくかったが、これを介して交流が生まれる場所、親子の楽しい時間を過ごせる場所、そういう風になってもらえれたら」 コロナの苦境をきっかけにお客さんを笑顔にと、新たな魅力づくりを始めたホテルの取り組みは、来年1月の一般客利用の開始に向け準備が続きます。
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