「家族で暮らしているときには必需品だった家具も、夫婦ふたりだけになるとそれほど必要ではなくなることもあります」。そう話すのは、ライフオーガナイザーで整理収納のプロ・田川瑞枝さん。50代からの暮らしを快適に過ごすために、大型家具や収納スペース、和室などについて見直しをしたそう。その模様を語ります。50代になって暮らしの環境が変わった、と感じた人は、ぜひ参考に。
ソファ前のテーブルを手放す
ソファとテーブルは、組み合わせて使うのが当たり前の家具。そう思って使い続けていました。応接間のセット家具のように、ソファの前には必ずテーブルを置いていたのです。 子どもが同居していて、家族4人で暮らしていたときは、テーブルでトランプをしたり、来客時はお茶やお菓子を置いておもてなしをしたり。重宝していました。 ただ最近は、訪問客にはダイニングテーブルに座っていただくことが多くなりました。テーブル自体の高さが低く、ソファと距離があるので、お茶を飲むときに前のめりになるなど、使いにくさを感じたからです。 そこで、ソファとテーブルはセット、という思い込みをやめて、テーブルを外すことにしました。なくしてみるとなんの問題なく、ソファ前が広くなって快適になりました。 ソファの近くに飲み物を置きたいときは、オットマンをテーブル代わりに。飲み物をのせたトレイを、その上に置いています。
キッチンカウンターの下はなにも置かない
わが家のキッチンとダイニングの間にあるカウンターは、少し前にせり出しています。下の余白部分がもったいなくて、収納家具を置いていました。 かつては子どもたちの本棚を置くスペースとして使っていましたが、今はもう必要なくなったので撤去。なにもない空間は、壁があらわれてスッキリした印象に。 ただ、無造作に家具を置いていたせいで、壁紙がはがれていました。知らないうちに家を傷つけていたことに反省。置き方にも工夫が必要ですね。
洋室を和室風にアレンジ
最近のマンションでは、和室のない間取りも増えています。たしかに洋風のイス座式の生活もよいですが、50代になって床に座る和式生活も心地よく感じています。 わが家は和室のない間取りなので、洋室にタイルカーペットを敷いて、床座式で過ごせる場所をつくりました。畳を敷いた完全な和室とは違い、洋室の雰囲気があるので、リビングとも違和感なくつながりがもてるのもポイントです。 タイルカーペットは、設置も簡単で、汚れた部分だけを取り外して洗えるのも便利。 板の間に布団を敷くのは冷気や湿気が気になりますが、カーペットの上だと温かいので、来客があるときはゲストルームとして布団も敷けます。また、畳のようにささくれが起きないので、ストレッチなどをするのにも適しています。 私は、無印良品の「体にフィットするソファ」を置き、ゴロッと横になれるリラックス空間として楽しんでいます。なにも家具を置かないことで、フレキシブルな使い方ができるのもメリットです。 あって当たり前の家具をなくすと、一見、部屋が寂しく、殺風景に見えますが、慣れてくると、このシンプルさがかえって潔く心地よく感じます。 50代からは、本当に必要なものだけに絞った、「引き算の暮らし」がちょうどいいですね。
田川瑞枝
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