東京パラリンピックの開幕から1年となるのを前に、パラスポーツの球技、ボッチャのジャパンパラ大会が行われ、東京パラリンピックの銀メダリスト、田中恵子選手が初戦を勝利で飾り実力を示しました。
ボッチャは脳性まひなど重い障害がある人のために考案されたパラスポーツで、赤と青のボールを6球ずつ投げ合って、白い的球にどれだけ多く近づけられるかを競います。
今月24日で東京パラリンピックの開幕から1年がたつのを前に、19日、都内では、海外の有力選手も参加する国内トップレベルの大会、ジャパンパラ大会が開かれ、再来年のパリパラリンピックから採用される、男女別の個人戦が4つのクラスのうち3つで行われました。
このうち、女子の最も障害が重いクラスは総当たりで行われ、東京パラリンピックのペアで銀メダルを獲得した田中恵子選手が韓国の選手と対戦しました。
田中選手は第2エンドまでに2点をリードされましたが、第3エンドで1点を返しました。
そして、最終の第4エンドでは得意の「ロングボール」で、的球をコートの右奥につけると、正確なショットを重ねて一挙4点を奪って逆転し、5対2で勝ちました。
また、男子の脳性まひ以外の障害のクラスは、1月の日本選手権を制した内田峻介選手と、東京パラリンピックに出場した古満渉選手の2人による争いとなり、20日までの2試合の総合成績で競います。
19日の初戦では内田選手が第1エンドでパワーを生かした力強いショットを決めて4点を先制すると、その後も主導権を渡さず、第4エンドには、密集したボールの上に自分のボールを乗せる技で2点を加えて、9対1で勝ちました。
大会は20日まで行われ、それぞれのクラスで優勝を決めます。
田中恵子「なんとか1勝できてよかった」
また、ロングボールを第4エンドまで使わなかったことについては「私ならロングボールだと相手が予想していると思ったので、あえてショートにしました。今まで苦手だと思われていたショートを、私もできると感じてもらいたかった」と説明しました。
そして、新型コロナの影響で3年ぶりに大会が開催され、観客の前でプレーしたことについて「久しぶりに私の中で興奮してプレーしていました」と笑顔で話しました。
内田峻介「自分のいいところ出せた」
第1エンドで4点を先制したプレーについては「思ったとおりのショットができた。なかなか最後の1球で決められないことがあったが、きょうはしっかり決められて自信にもつながった」と振り返りました。
そのうえで、今後の目標について「これから国際大会に出場する中で勝ちにこだわっていきたい。2024年のパリパラリンピックと、2028年のロサンゼルスパラリンピックに出場できるよう、日々の練習を頑張りたい」と意気込んでいました。
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