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Friday, August 19, 2022

千葉 市川 新型コロナ患者の受け入れ先決まらないケース急増|NHK 千葉県のニュース - nhk.or.jp

新型コロナウイルスの感染拡大や熱中症の影響で、千葉県市川市の消防局では先月以降、救急搬送の出動件数とともに、救急患者の受け入れ先がすぐに決まらないケースが大幅に増え、救急の現場ではひっ迫した状況が続いています。

市川市消防局では、急病の患者の救急搬送などに加え、新型コロナの感染拡大や、熱中症の疑いがある患者が増えた影響で、出動件数が急増しています。
先月1日から17日までの救急搬送の出動件数は、一日の平均で92件と、去年の同じ時期より18件、率にして24%増えています。
また今月3日には一日の出動件数が129件と過去最多となりました。
こうした影響や、受け入れ先の医療機関の病床が埋まっていることから、患者の受け入れ先がすぐに決まらない「搬送が困難な事例」も大幅に増えています。
こうしたケースは、去年は1年間で1000件余りでしたが、ことしはすでに1500件余りとなり、このうち、先月1日から17日までの1か月半ほどの間だけでも420件にのぼっています。
なかには搬送先を見つけるため100回以上も病院に問い合わせたり、11時間近く待機したりしたケースもあり、搬送先を探している間に容体が悪化した患者もいたということです。
市川市消防局救急課の林智貴主幹は「今までにないひっ迫した状況です。新型コロナの感染対策や熱中症対策に気をつけてもらうとともに、電話相談のサービスの利用などもお願いしたい」と話しています。

千葉県の市川市消防局では救急車13台と予備の車両2台のあわせて15台を稼働させていますが、救急搬送の出動件数が急増し、すべての車両が出払うケースが多くなっているということです。
このため消防局は、新型コロナに感染した患者の搬送先がなかなか見つからない場合、市内に設けた「入院待機ステーション」にいったん収容する対応をとっています。
「入院待機ステーション」は、市の特定の施設のなかに、災害時に避難所で使うテントを設置し、医療用のベッドや心電図、それに血液中の酸素の値を測る機器を置いたものです。
このステーションで、患者に酸素投与などの応急的な対応をしながら一時的に待機してもらい、受け入れ先が見つかれば救急車で搬送します。
去年9月から運用を始め、新型コロナの第6波では、およそ3か月間で12回使いましたが、感染の再拡大に伴い、先月以降、利用が急増していて、17日までの1か月半ほどの間で、すでに16回使っているということです。
このほかに、救急車が足りない場合、代わりに消防車を現場に出動させて、救急車の到着までの間に患者からの聞き取りなどを行う対応もとっているということです。

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