Ｊリーグ全６０チームで唯一未勝利のＪ１横浜ＦＣの大卒新人ＤＦ林幸多郎が、今度こその必勝を誓った。この日は横浜市内で非公開練習。３日の新潟戦（ニッパツ）に向けて調整した。
林は昨年の明大サッカー部主将で今季から横浜ＦＣに新加入。開幕時はベンチ外だったが、第３節の鹿島戦でＪ１初出場を果たすと、両サイドバックをこなせる器用さから、第６節の福岡戦からは５戦連続でスタメン出場している。
これまで対戦した中では、横浜ＦＭのエウベルや札幌の金子拓郎との対戦が印象的だったという。「使い続けてもらっている中で失点が多いのは課題。寄せるところの甘さが失点につながっている。そこは修正していきたい」とプロの厳しさも味わった。
日々の試合や練習と並行して、将来の司法試験合格を目指して勉強も続けている。林の家を訪れたチームメートは、書棚に並ぶ法律の専門書に圧倒された、との感想を口々に話している。「サッカー選手として睡眠は大事なので、早く寝るようにはしている」と、プロとしての文武両道を心がけている。
チームは開幕からリーグ戦１０試合未勝利。ルヴァン杯も４戦４敗と、公式戦で一度も勝利をつかめていない。「プロになってから１回も勝っていない。勝ちに飢えている。今までのサッカー人生で一番勝ちたい」と決意を口にしていた。
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