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Saturday, August 19, 2023

高校野球 慶応が沖縄尚学に勝利 103年ぶりにベスト4進出 - nhk.or.jp

この夏、ほぼ1人でマウンドを守り続け、チームを支えてきた沖縄尚学高校のエース、東恩納蒼投手。

6回に集中打を浴び、ベスト4進出は果たせなかったものの、エースの目に涙はありませんでした。

ピッチャーをけがから守るために、高校野球で1人のピッチャーが投げる球数を1週間に500球以内とする球数制限が導入されてから、1人のピッチャーが投げ続けるケースはあまり見られなくなりました。

こうした中でも、東恩納投手は沖縄大会から今大会まで7試合中5試合を完投。

その間、およそ50イニングを投げて失点はわずか「1」。

比嘉公也監督が絶対の信頼を置いての起用でした。

この日も5回までは東恩納投手が「ここまでで一番いいピッチングだった」と話すように、速球、変化球ともにキレは抜群。

4回には上位打線から3者連続三振を奪うなど5回までヒットわずか3本で、無失点に抑えました。

しかし6回、慶応の先頭バッターの代打が告げられると、球場の空気が一変します。

元プロ野球選手で春夏の甲子園で歴代最多の通算13本のホームランを打った清原和博さんの次男、勝児選手の登場です。

アルプススタンドを埋め尽くした慶応の応援団のボルテージが一気に上がりました。

東恩納選手は「これで力んでしまった」とボールが高めに上ずり始めます。

清原選手こそ抑えたものの、そのあとヒット5本を集められて一気に逆転を許し、今大会で初めて、マウンドをほかのピッチャーに譲りました。

試合後、涙はなく、むしろ晴れやかな表情で報道陣の取材に応じた東恩納投手。

「きょうの相手には気を抜くとバンバン打たれると思って、最初から最大の力を入れて投げたが、まだまだ相手の方がうわてで、自分が下でした。やりきったし、最高の場所で終われてよかった」。

そして、高校卒業後の進路について聞かれると、プロ志望届は出さず大学に進学する意向を明かしました。

「今までの試合すべてを見ても、きょうの試合が一番だった。それでも相手が格上だった。きょうの試合を糧にして、次の場所でのプレーに生かして、将来的にはプロに行けたら」。

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