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Monday, August 21, 2023

アルツハイマー病新薬 “使用を認める” 厚労省専門家部会 - nhk.or.jp

120年ほど前にアルツハイマー病の症例が初めて報告されて以降、世界中で原因と治療法の研究が進められてきました。

これまでに国内で承認されたアルツハイマー病の薬は4種類で、残った脳の神経細胞の働きを高めるなどして一時的に症状を緩和しますが、脳の神経細胞が壊れていくことを止めることはできませんでした。

このため、世界中の研究機関や製薬会社がアルツハイマー病の進行自体を抑えることができる治療薬の開発に取り組んできましたが、ここ最近はアルツハイマー病の原因の1つと考えられる「アミロイドβ」を取り除く治療薬の開発が相次いでいます。

今回の「レカネマブ」に先立って、製薬大手の「エーザイ」とアメリカの製薬会社「バイオジェン」が開発した治療薬「アデュカヌマブ」は、おととし2021年、深刻な病気の患者に早期に治療を提供するために設けられた「迅速承認」という制度を利用して、アメリカFDA=食品医薬品局に条件付きで承認されました。

ただ、「アデュカヌマブ」は治験で「アミロイドβ」を減らす効果が示された一方で、認知機能の低下を抑える十分なデータが示されなかったことなどから、ヨーロッパや日本では、承認されていません。

このほか、ことしになってからも、アメリカの製薬大手「イーライリリー」が、同じように「アミロイドβ」を取り除く治療薬「ドナネマブ」について、治験でこの薬を投与されたグループは、「プラセボ」と呼ばれる有効成分が入っていない薬を投与されたグループと比べて、1年半後の認知機能の低下がおよそ35%抑えられたとする結果を公表しています。

この薬はFDAに承認申請が行われていて、日本でも年内に承認申請がされる見通しです。

これらの薬以外にもアルツハイマー病の治療薬の開発は世界的に活発になっていて、アメリカのアルツハイマー協会によりますと、2023年1月時点、141種類の治療薬の治験が世界で行われているということです。

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