◆大相撲 ▽初場所４日目（１７日、東京・両国国技館）
元幕内で、西幕下５枚目の伯桜鵬（宮城野）が、３場所ぶりの復帰場所で２連勝を飾った。二番相撲で元十両の東同７枚目・日翔志（追手風）を下手投げで下した。立ち合いは押し込まれたが、左を差して組み止めると、土俵中央に戻す。しばらく膠着（こうちゃく）状態となったが「相手の呼吸が乱れていた」とタイミング抜群の下手投げで転がした。
２連勝発進となったが「勝ったので良かったけど内容はよくない。立ち合いを修正しないといけない」と反省。３場所ぶりに戻ってきた本場所については「本当に今までにないぐらい緊張している。この緊張感に慣れていきたい」とするが、「高校時代から緊張したときの練習はやっているので自信はある」と言い切った。復帰場所での好スタートにも一喜一憂はせず、「幕下で勝つ稽古はしていない。自分が強くなるための稽古をしている。あの体勢では幕内や上位ではダメ」と目指すところは高い。
伯桜鵬は昨年、初場所に幕下１５枚目格付け出しで初土俵を踏むと、史上最速の所要１場所で新十両に昇進。昭和以降最速タイの所要３場所で新入幕を果たした名古屋場所では、いきなり優勝争いを演じ、“令和の怪物”の異名も取る。ただ同年８月末に左肩を手術。２場所連続全休を余儀なくされ、今場所から幕下に転落した。３場所ぶりに復帰した今場所は、初日にあった一番相撲で元幕内で東幕下６枚目の矢後（押尾川）を破って白星スタートを切っていた。
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