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Tuesday, June 27, 2023

鹿児島県日置市寄り添い今までにない日常を一緒に楽しく ... - real local

「実は、義肢装具士になったのは高校時代の恩師から勧められたことがきっかけでして。それまでは義肢装具士の仕事すら知らなかったんです…。」

「病名一つから患者さんが何を求めているのか、どんな症状があるのか。そこを頭に入れ、最低限の知識と敬意を持った上で、患者さんと目線を合わせて話をしないといけない。当時はきちんと認識できませんでしたが、振り返れば、そんなことを学んでいたと思います。」

「患者さんからお叱りやご指摘を受けることが多かったのですが、どうしてそうなっているのかわかりませんでした。“一生懸命やっているのに、どうして?”って。」

「それは私が患者さんときちんと目線を合わせて向き合うことができていなかったからだと思います。一生懸命の矛先が違っていたんです。」

そんな後藤さんを変えてくれたのはある患者さんとの出会いだったそうです。

「症状や体型から義肢装具をつくるにも、高い技術が求められる方でした。でも、当時の僕はいつものように単なる“こなす”仕事をしてしまい、その患者さんにお叱りを受けたんです。」

「“俺は真剣にあんたたちにお願いをしているんだ!だから、もっと必死になってつくってほしい!”って。」

「ビクビクしながらも、何度もやり直し、やっと納品ができました。すると“あんたにつくってもらってよかった”と言ってもらったんです。その言葉を聞いた瞬間、病院の中で泣いてしまって。嬉しすぎて涙が止まりませんでした。」

「その患者さんに出会っていなかったら、僕はずっと単に仕事をこなすだけの義肢装具士だったかもしれません。その方は、別のタイミングでも“あんたにお願いしたい”とご依頼してくださいました。」

「そこから、患者さんの症状や状況に合わせて段取りを組んだり、説明の仕方を工夫したり、自分なりに義肢装具としてできることを現場で実践していきました。」

昨年、21年間勤務された会社を退職し、日置市吹上町にて仲間と一緒に古民家改修を行い、『カキノキベース』を立ち上げられました。

義肢装具用の工房だけではなく、子供服や福祉用品等を洋裁する仕立て屋poteや帆立屋hachiを含んだ複合的な拠点となっています。

「これから20~30年先のことを考えた時、今までの経験を活かして、もっと楽しいことをやってみたいと心底思ったんです。」

「そこで、同じ職場だった東郷や黒岩(仕立て屋pote)、妻(hachi)も僕の想いに賛同してくれて、同じ年に退職しました。」

「この3人が背中を押してくれたのもあったからこそ、一つの決断ができたと思います。」

「今の拠点との出会いは東郷の知人経由で紹介してもらい、雰囲気と魅力に圧倒されて“ここだ!”と決めたのがきっかけでした。」

古民家改修はまず草払いから。

そして、改修は家具屋の友人の力を借りながら、自分たちの手で改装されたといいます。

「次第に、近所の方がチェーンソーで草を刈ってくれたり、地域の方が差し入れを持ってきてくれたりと自然に輪が広がっていきました。」

【鹿児島県日置市】寄り添い、今までにない日常を一緒に楽しくつくる場所 / カキノキベース 後藤亮太さん
カキノキベース 外観
【鹿児島県日置市】寄り添い、今までにない日常を一緒に楽しくつくる場所 / カキノキベース 後藤亮太さん
カキノキベース内 仕立て屋poteが制作した子供服や作家のバッグ等も販売している
【鹿児島県日置市】寄り添い、今までにない日常を一緒に楽しくつくる場所 / カキノキベース 後藤亮太さん
カキノキベース事務所に貼られている古民家改修から今までの思い出たち

カキノキベースの由来についても教えてくださいました。

「ここが基地のような雰囲気だったこと。そして、シンボルツリーが柿の木だったこと。それで自然と“カキノキベースっていいよね”と話になりました。」

「私たちもですが、地域の方やこの場所を使ってくださる方、みんなで色々なものを活用して何かをつくっていきたい。そして、その出来上がった何かを使った人が笑顔になってほしい。そんな想いも込めています。」

福祉(義肢装具)と地域というと接点が中々ないような印象です。

でも、この場所ではイベントを開催したり、工房の開放日を設けたり、子供服等の販売も行っているため、様々な人が足を運んでくれるのだとか。

「インスタグラムの発信をみて問い合わせしてくださる方もいらっしゃいますし、通りがかりの方も顔を出してくださったりして、なんとも言えない喜びを感じています。」

「中には、ここで出会った方から義肢装具の発注の指名をいただき、会社勤めだった時は違った患者さんとの向き合い方ができていると思います。」

「随時、メンバーで話し合って、色々な人の力を発揮できるような仕掛けづくりを考えています。」

【鹿児島県日置市】寄り添い、今までにない日常を一緒に楽しくつくる場所 / カキノキベース 後藤亮太さん
カキノキベース内 仕立て屋pote 作業光景
【鹿児島県日置市】寄り添い、今までにない日常を一緒に楽しくつくる場所 / カキノキベース 後藤亮太さん
カキノキベース内 仕立て屋pote 作業光景
【鹿児島県日置市】寄り添い、今までにない日常を一緒に楽しくつくる場所 / カキノキベース 後藤亮太さん
カキノキベース内 仕立て屋pote のぼり旗

寄り添い、一緒にカタチにできる場所へ

「今までできなったことを、患者さんに寄り添いながらカタチにしたい。それが、この場所を立ち上げた時からの目標です。」

義肢装具士としての想いを力強く話される後藤さん。

「患者さんから、どれだけの話を引き出せるか。それが僕たち義肢装具士の仕事だと思っています。待つのではなく、こちらから引き出すことをもっとしていきたい。」

「自分の症状をうまく言語化して伝えることは非常に難しいです。だから、“簡単な言葉でも大丈夫なので、感覚でお話していただけたら”と患者さんにはお伝えしています。」

「装着していただくものに対して、THE装具ではなく、もっとコスメチックなものを提供できたらと考えています。簡易的なカキノキコルセットというのをご提案しているところです。」

「日常生活の中で義肢装具士は遠い存在だと思うんです。だから、少しでも身近な存在になれるように、オシャレに身につけて、なおかつ、体が良くなるものをつくり続けていきたいです。」

先日、遠方からコルセットを注文されたお客さんからは「可愛くつくってくれて、ありがとう」と嬉しい声があったそうです。

【鹿児島県日置市】寄り添い、今までにない日常を一緒に楽しくつくる場所 / カキノキベース 後藤亮太さん
カキノキベース内にて 義肢装具制作の様子
【鹿児島県日置市】寄り添い、今までにない日常を一緒に楽しくつくる場所 / カキノキベース 後藤亮太さん
カキノキベース内にて 義肢装具制作の様子
【鹿児島県日置市】寄り添い、今までにない日常を一緒に楽しくつくる場所 / カキノキベース 後藤亮太さん
カキノキコルセット

奥様、黒岩さん、そして、東郷さんがいらっしゃるからこその空間やモノを届けられているように感じます。

最後にカキノキベースとしての展望を伺いました。

「来ていただいたお客様に“あなたたちに頼んでよかった”“またつくってほしい”とおっしゃっていただけるように、色々な人に寄り添い、向き合える場所にしたいと思っています。」

「私も含め、メンバーそれぞれが違う良さや力を持っています。1人では見えなかった風景も、4人いることで4方向を見ることができます。それが私たちの強みなんです。」

「昨年、鹿児島で長く続いているデザイン関連のイベントに参加させていただきました。そのおかげで知り合った方も多いですし、新しい可能性も感じることができました。」

「同じ敷地内の納屋の活用についても検討中です。色々な方と一緒に、今までにない選択肢を一つ一つ実らせて、私たちを必要としてくださる誰かを笑顔にできるようにモノづくりを続けていきたいです。」

【鹿児島県日置市】寄り添い、今までにない日常を一緒に楽しくつくる場所 / カキノキベース 後藤亮太さん

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Monday, June 26, 2023

来日直前サブリナカーペンター今までの来日インタビューを振り返る - https://ift.tt/Bw9EcaN

ラジオDJ、ライナー執筆など幅広く活躍されている今泉圭姫子さんの連載「今泉圭姫子のThrow Back to the Future」の第73回。今回は、2023年7月18日に東京・豊洲PIT、19日に大阪・Zepp Osaka Baysideにて来日公演を行うサブリナ・カーペンター(Sabrina Carpenter)ついて寄稿頂きました。

<関連記事>
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2023年7月18日と19日、4年振りのジャパン・ツアーのために来日するサブリナ・カーペンター。その来日にあわせて、昨年リリースされた『emails i can’t send fwd:』が、日本独自企画盤として4曲のボーナストラックとフォト・ブックを追加し再編成して発売されます。

サブリナにとって、5作目に当たるこのアルバムには、タイトルが示すように、送る事ができなかったe-mailをテーマに、24歳になったサブリナの等身大の思いが歌われています。10代から20代へと突入する時を、自然体で受け止めたいと言っていたサブリナ。その大切な時期を、パンデミックによって止まらざるを得なくなりました。この時期に、彼女は、どのような心境の中で音楽と向き合ったのでしょうか?きっと、その答えは『emails i can’t send fwd:』に溢れているはずです。

サブリナは、過去の作品でも、その時の自分自身を反映させた作品を作ってきました。女優としての人気が先行し、同世代のロール・モデルとして注目されたサブリナ。2017年の初来日では、シンガーであるサブリナ・カーペンターの本気モードをインタビューで感じる事ができました。歌のうまい女優ではなく、シンガーとしての目標値が非常に高いアーティストであることを彼女の言葉から知る事ができたのです。

今回は過去3回に渡るインタビューから、サブリナ・カーペンターの魅力を改めて探ってみましょう。

2017年:POPSPRING 2017での初来日

2017年、5月の誕生日直前、17歳の時に『POPSPRING 2017』出演のための初来日では、

「到着した日は、ずっと寝ていたの。本当は本場のお寿司屋さんに行って、苦手なお寿司を克服するために、美味しいお寿司の食べ方を教えてもらおうと計画していたのに……夜中の3時に目が覚めて、しっかり時差ボケです」

と。そして、プロフィールに書かれているキャリアの確認!

「演技も歌も11、12歳の頃に、同時に始めて、歌手としては12歳でレーベルと契約したの。そして16歳でアコースティック・アルバム『Eyes Wide Open』をリリースして、セカンドの『EVOLution』では、もっと歌に貪欲になって、ソウルフルで、ポップがベースになっているサウンドに、自分の経験を歌にしたのよ。そして多くの人たちに共感してもらえるように作ったの」

タイトル曲は、ロマンティック・ポップに仕上げられています。

「とてもセンチメンタルな歌。人生は何が起こるかわからない、だから何があっても、流れるままに生きていく、という歌。きっとみんなが一度は経験したことのある事よ」

Sabrina Carpenter – Eyes Wide Open (Official Video)

人生を語るには、まだ17歳のサブリナには早いのでは、と思ってしまいますが、その言葉と年齢との違和感を感じさせない不思議な魅力を感じました。そして、シンガーとしての自分の役割をしっかりと理解している、そんな印象を受けました。「しっかりしているわね!」と伝えると、

「それは嬉しい。ありがとう。私のモットーは行動すること。じっとしているなんてできない。若い時に生まれる考えや経験することを大切にしていきたいの。それを無駄にしたくないし、通り過ごしてしまいたくないから」

と、はっきり自分の意見を伝えていました。

「あと3年で20代。悲しい〜。10代のうちに、すべてのルールを破ってみたい(笑)」と17歳らしい、素直な言葉も聞かせくれました。

「シンガーとしての目標?  グレイトなシンガーになりたい。そして自分自身の音を持つこと。これってとても重要だと思うの。意味のあることを歌い、みんなに影響を与えられるシンガーになりたい」

と17歳のサブリナは語っていました。

2019年:単独公演での来日

そしては初来日から2年後、3枚目のアルバム『Singular: Act I』を引っ提げて、ジャパン・ツアーのために再来日した時にインタビューしました。前回、正しいお寿司の食べ方を学べなかったので、今回こそは、とチャレンジャーな気持ちを抱いての来日でした。まもなく『Singular: Act II』も発売ということで、2枚の作品の関連性について聞いてみました。

「元々は16曲入りの1枚のアルバムだったんだけど、今の時代、1枚に16曲は多いかなと思って、8曲に分けてみたの。そうすると、自分の気持ちがうまく8曲にまとめられて、2枚のアルバムとして意味のある作品に生まれ変わったの」

ツアーでは、『Singular: Act II』からも新曲として演奏。なかでも「Exhale」のパフォーマンスは素晴らしいものでした。キラキラ・ドレスから、スウェット姿に衣装替え。フードを被り、正面を向かず、ずっと横側をファンに見せてのパフォーマンス。何かを伝えたいという思いが、歌う前から伝わってきました。

「実はあの姿は、私のオフの姿。何もない時は、ジーンズにフードのスウェット。最後のステージは、それほど計算したものではないけれど、あの曲を歌うときに、キラキラした衣装はちょっと違うかなと思って。もちろんキラキラも私の一部だけど。人間はいろいろな側面を持っていていいと思うの。でも、あのステージのことをわかってくれて嬉しいな」

Sabrina Carpenter – Exhale (Live from The Singular Tour)

そして『Singular: Act II』は、意外にも、サブリナの内面をさらけ出す作品であったことがわかりました。

「『Singular: Act II』では、あえて傷つきやすい自分を見せているの。でも自信だってあるのよって伝えている。自信があるっていうと、性格的にも前へ前へで、派手な笑顔の人って思いがちだけど、それが自信を持つという意味ではなくて。自分の素の感情を見せることも、自信があるから見せられる。この2年間、自分の中でいろいろな事が起こって、人生って完璧じゃないって思ったの。それに向き合うのも怖かったけど、そういうことを見せるのも自信の表れかなと思う。こういう仕事をしていると、完璧な自分を求められるけど、そればかりじゃないんだよって、ファンと共に成長できたらいいなと思ってるの」

コンサートでは、新作を通して、サブリナの素の姿を余す事なく見せてくれました。

2019年:サマーソニック出演

そして4ヶ月後に、《サマーソニック》出演のため、3度目の来日を果たしたサブリナ。《ポップ・スプリング》に続いての日本でのフェス出演。とてもリラックスしていて、日本の夏を楽しんでいました。

「音楽は何も身にまとわなくても、素顔の自分、自分が考えていることすべてを表現できるよね。自分をさらけ出すことは、音楽を通すと、歌声に強さが生まれたり、自分が伝えたいことが明確になる。演技は、他の人の考えを形にするという違いがあるけれどね。でも、演技をすることで、感情表現は確実に豊かになっていると思う」

歌、演技の2つの表現方法をうまく消化し、シンガーとして成長した姿がありました。そして19歳のサブリナは、2年後の成人の年となる21歳について、こんなことを話していました。

「きっと20代になったら、意識して変えなくても自然に変化が生まれくると思う。当然それが作品に表現されるはず。ファンの人たちは驚くかもしれないけれど、私のファンはそういう変化も受け止めてくれると思う。アーティストとしての変化は、当然必要だと思っている」

この言葉を受けて、新作『emails i can’t send fwd:』を改めて聴くと、彼女の変化が、17歳の時にグレイトになりたいと言っていたサブリナが、その目標に向かって着実にステップアップしていることがわかります。「Nonsense」は、R&Bテイストのサウンドに乗って、「emails i can’t send」はエモーショナルに、語るように歌う2曲は新しいサブリナです。

【TikTokで話題】サブリナ・カーペンター / Nonsense 【和訳MV】

21歳の、パーティーは、仲の良い友達と旅をしたい、と話していた4年前、パンデミックで旅はお預けとなり、どのような思いで21歳を迎え、そして24歳となった今を受け止めているのでしょうか? 10代の時でも人生は完璧ではないと考えるサブリナが、この数年、どのように歩んできたのかを、また彼女自身から聞いてみたいと思うのです。

Written By 今泉圭姫子



サブリナ・カーペンター『emails i can’t send fwd:』
2022年7月15日発売
国内盤CD / iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music





今泉圭姫子のThrow Back to the Future』 バックナンバー


今泉圭姫子(いまいずみ・けいこ)

ラジオDJ、音楽評論家、音楽プロデューサー
1978年4月、湯川れい子氏のラジオ番組「全米Top40」のアシスタントDJのオーディションに合格し、この世界に入る。翌年大貫憲章氏とのコンビでラジオ番組「全英Top20」をスタート。以来現在までにラジオDJ以外他にも、テレビやイベント、ライナー執筆など幅広く活動。また、氷室京介のソロ・デビューに際し、チャーリー・セクストンのコーディネーションを行い、「Angel」のLAレコーディングに参加。1988年7月、ジャーナリスト・ビザを取得し、1年間渡英。BBCのDJマーク・グッドイヤーと組み、ロンドン制作による番組DJを担当。
1997年、ラジオ番組制作、企画プロデュースなど活動の場を広げるため、株式会社リフレックスを設立。デュラン・デュランのジョン・テイラーのソロとしてのアジア地域のマネージメントを担当し2枚のアルバムをリリース。日本、台湾ツアーも行う。
現在は、Fm yokohama「Radio HITS Radio」に出演中。

HP:http://keikoimaizumi.com
Twitter:https://twitter.com/radiodjsnoopy
Radio:Fm yokohama「Radio HITS Radio」

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