「今までにGI以外レースで感動したレース、痺れたレースを教えて欲しい」
という要望があったので、今日はこの話題から。
最近の中では、迷うことなく、即答で「2019年の阪急杯」ですよ。
今年ではなく、去年の。
出走馬はフルゲート18頭。
馬群の後方どころか、離れた最後方の18番目で3コーナーに入った【スマートオーディン】が大外をぶん回して、全頭を一気にぶっこ抜いたのは、とにかく鳥肌が立ったことをよく覚えている。
阪急杯のレースだけを見ても、惚れ惚れするような末脚の凄さはわかると思うけれど、
2歳の頃からスマートオーディンに注目していたこともあり、何よりも「復活した」という嬉しさも重なったことが大きい。
もとを辿ると、スマートオーディンの父ダノンシャンティの脚が尋常じゃなく速かった。
マツクニローテなんてことを昔はよく言われていたけど、
「NHKマイルカップ」→「日本ダービー」というローテでタニノギムレットとキングカメハメハの2頭をダービー馬にしたマツクニさん(松田国英厩舎)が、2010年に、またマツクニローテでダービーを獲るんじゃないか?と思わせてくれるくらいの怪物だったのが、当時まだ現役騎手だったアンカツさん(安藤勝己さん)が跨っていたダノンシャティ。
最近は考えにくいけど、ダーレージャパンが生産して、野田さん(ダノックス)が所有していた馬であり、フジキセキ産駒の最高傑作だったとさえ思っている。
ダノンシャンティは、
「毎日杯」1着→「NHKマイルカップ」1着→「日本ダービー」・・・レース前日に骨折が判明し、出走取り消しという不運の馬だったけど、
NHKマイルカップの勝ち方がとんでもなく脚が速かった。
きっとその印象が強く残っているせいか、今まで見てきた馬の中で、一番脚が速いのは、ダノンシャンティだと思っているし、10年経った今もダノンシャンティよりも脚の速い馬は出ていないんじゃないかと思うくらい、衝撃だったNHKマイルカップ。
(実際のところは、ダノンシャンティよりも脚の速い馬は他にいるはず)
後方から、これも大外ぶん回しての差し切りで、こういう競馬をする馬は、見ている人がファンになってしまうと思う。
そんな経緯からダノンシャンティが種牡馬入りした後は、どれだけ凄い馬が出るんだろう?と注目していたけど、結局ほとんど活躍する馬は出てこなかった。
唯一?といったら失礼かもしれないけど、ダノンシャンティを管理していたマツクニさんのところに大川さんが預けたスマートオーディンのレースぶりを初めて見た時に、「こういう馬が欲しい」と強く思ったこともよく覚えている。
そのスマートオーディンが東スポ杯2歳Sで、同じように後方から大外をぶん回して、あっさりと抜き去って勝ったにも関わらず、3歳の共同通信杯で4着に敗れた時は競馬の難しさを思い知らされた。
そこから毎日杯→京都新聞杯と連勝して臨んだダービーで6着。
そのあとは池江さん(池江泰寿厩舎)のところに転厩したと思ったら、屈腱炎になってしまい2年間休養。
復帰してしばらくは、スマートオーディンらしい脚はずっと見ることができなかったけど、ようやく強い調教を積んで雰囲気が変わり始めた時に、あの阪急杯で魅せてくれた末脚一閃。
不屈の精神そのものでの復活だったと思うし、
父ダノンシャンティの2010年「NHKマイルカップ」
息子スマートオーディンの2015年「東スポ杯2歳S」
スマートオーディンの2019年「阪急杯」
この3レースを見ると、競馬がブラッドスポーツと言われる所以がよくわかるんじゃないかなと。
共感してくれる方がどのくらいいるかはわからないけど、
スマートオーディンの阪急杯復活Vの感動に共感してくれる読者の方が1人でも多くいてくれたら、嬉しいですわ。
有利なところにいて、当たり前のように勝つことよりも、
「絶対絶命」みたいなところから、一気に逆転していく過程が、競馬も人生も面白い。
競馬サロンに仲間入りをさせてもらったフェブラリーS週から、今週で4週目。
「的中」とか「重賞連勝中」っていうスタンプ?もいくつかつけてもらったけど、快心といえるような的中は、2月29日(土)のうずしおステークスの◎ブランノワールだけ。
まだまだ物足りないし、この物足りなさが原動力になる。
「自信の1鞍、全然当たらないじゃないか!」と突っ込まれてしまいそうな状況を打破しよう。
ということで、読者の皆さんからまた沢山のエールがもらえるようなキレのある予想にスイッチを切り替えたい。
日曜日は、
【重賞】
中京11R 金鯱賞(GII)
阪神11R フィリーズレビュー(GII)
【自信の1鞍】
阪神4R 3歳未勝利
この3レース。
■中京11R 金鯱賞(GII)
◎2ラストドラフト
○6サートゥルナーリア
▲8サトノソルタス
☆5サトノガーネット
△10ロードマイウェイ
△3ニシノデイジー
△7ギベオン
【馬連】2-6.8.5.10.3.7(6点)
【3連単フォーメーション】2.6→2.6.8.5→2.6.8.5.10.3.7(30点)
これは重箱の隅を突くような形。
まぁ「サートゥルナーリアは負けないだろうな」とは思っているけれど、ダービーと天皇賞秋の止まり方を見ると、左回りの長い直線は、ベストパフォーマンスは発揮できないだろうなぁと。
それでも格は上。だから得意不得意関係なく勝たないといけない存在だろうけど、金鯱賞は使いたいレースということではなくて、大阪杯に向けて叩くために、ここしかないから使うといった程度のレース選定理由だと思う。
少しでも隙があるならば、
2走前に中日新聞杯で2着で復活の兆しを見せて、前回のAJCCでも致命的な不利がありながらも外から一気に伸びてきて諦めていなかった◎ラストドラフトの闘争心は買いたくなる。
中間もずっと調教師本人が乗り続けていて、しかも運動した後にこれだけの負荷をかける戸田厩舎のハードな調教に耐えることができている時点で、脚力は合格レベル。時計が目立たないのは、それだけのハードな運動が課されているからで、追いきり時計には現れないところに、濃密な調整が隠されている。
馬も相当に自信をつけているはずで、皐月賞で一度負けているとはいえ、サートゥルナーリア相手でも、闘争心を漲らせて強気にいける唯一の存在なのではないかなと思う。
◎ラストドラフトからの馬連と、○サートゥルナーリアが勝つ可能性も考察した3連単フォーメーションの二刀流馬券で金鯱賞は楽しみたい。
■阪神11R フィリーズレビュー(GII)
◎15マテンロウディーバ
○9クーファイザナミ
▲11ケープコッド
☆7ヤマカツマーメイド
△14アヌラーダプラ
△13ミズリーナ
△1カリオストロ
△3フェアレストアイル
△8ソーユーフォリア
△10ヴァラークラウン
【馬連】15-9.11.7.14.13.1.3.8.10(9点)
【3連複フォーメーション】15-9.11.7-9.11.7.14.13.1.3.8.10(21点)
新馬戦では同じ阪神の内回り芝1400mでデビュー勝ち、2戦目の紅梅Sは出遅れて3着に敗れたものの上がり最速を記録した◎マテンロウディーバを狙いたい。
そのマテンロウディーバと同じように出遅れて4着だった○クーファイザナミが対抗。
先週のチューリップ賞では◎を打ったクラヴァシュドールと同じく、◎マテンロウディーバを管理するのが中内田充正厩舎。
クラヴァシュドールはデビューからずっと藤岡佑介騎手が乗っていた中で、チューリップ賞でミルコ(M.デムーロ騎手)へ乗り替わり。
乗り替わりは騎手にとっては屈辱であり悔しいところだろうけど、同じ厩舎とのコンビでもう1つの桜花賞トライアルのフィリーズレビューで切符を獲得して雪辱を晴らしてもらいたい。
この馬の母ライトニングパールの半弟にはGI馬のサトノクラウンがいる良い血筋の馬だし、ダノンキングリーと同じ三嶋牧場の生産馬で、ディープインパクトを配合している時点で牧場側もかなり期待している馬だということはわかる。十分に桜花賞の切符を獲れるだけの馬だと思うし、好レースを期待したい。
冒頭で触れた去年の阪急杯のスマートオーディンを勝たせたのも、藤岡佑介騎手だったし、同じようにエールを送りたくなるようなレースを魅せて欲しい。
◎マテンロウディーバと○クーファイザナミの2頭は、展開が嵌まればどちらも桜花賞の切符を獲れて不思議はない馬だと見ていたし、人気がなくとも狙う価値がある一戦。
■阪神4R 3歳未勝利
◎2デゼル
○16インゴニャーマ
▲4ナリタザクラ
☆8シュルシャガナ
△10グラニータ
【単勝】2(1点)
【馬連】2-16.4.8.10(4点)
【3連複2頭軸】2.16-4.8.10(3点)
阪神の外回りの芝1800m戦の未勝利戦で、経験馬を相手にデビューさせるというのはよっぽど自信がなければ、やらない選択。
勝ち上がりが厳しいというような馬なら、とりあえずレースに出してしまえということでやることもあるだろうけど、日曜日の阪神4Rに出てくる◎デゼルと○インゴニャーマはそれなりの勝算が陣営にあるはず。
特にディープインパクト産駒の◎デゼルは、社台レースホースのクラブ馬で言うまでもなく評判だった馬。ここまでデビューが遅れたことが本当に残念。
1口200万円募集(総額8000万円)という牝馬にしては本当に高額過ぎる募集で、この時期のデビューでこれからどれくらいリクープできるかどうかは正直すごく疑問が残る。
それでも未勝利戦なら、まぁ一発で勝たないと。
日曜日分は、以上。
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March 14, 2020 at 05:12AM
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