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Saturday, February 20, 2021

龍馬暗殺部屋の掛軸、作者の落款印現物見つかる 攘夷派商人の子孫宅で、京都 - 京都新聞

坂本龍馬暗殺時の部屋にあった掛け軸「梅椿図」。今回見つかった落款印が押されている(京都国立博物館蔵)

坂本龍馬暗殺時の部屋にあった掛け軸「梅椿図」。今回見つかった落款印が押されている(京都国立博物館蔵)

梅椿図に押された「槐堂」の落款印

梅椿図に押された「槐堂」の落款印

梅椿図に押された「槐堂」の落款印

梅椿図に押された「槐堂」の落款印

 幕末の志士、坂本龍馬が暗殺された部屋にあったとされる重要文化財「梅椿図(血染掛軸(かけじく))」(京都国立博物館蔵)に作者が押した落款印の現物が、見つかっていたことが19日までに分かった。作者で攘夷(じょうい)派を後援した薬商・板倉(淡海)槐堂の子孫が京都府大山崎町の自宅で保管しており、3月下旬に初公開される。 

 落款印は縦長の楕円(だえん)形で、縦1・8センチ、横1センチ、高さ2・4センチ。槐堂が養子入りした武田家を継ぐ玄孫の定師(さだのり)さん(66)=京都市下京区=が昨年2月、同じく子孫の淡海範之さん(47)=大山崎町=の家に伝わった槐堂の落款印約20点の印影を点検したところ、梅椿図と似たものがあった。

 その後、京博の宮川禎一特任研究員(61)らとともに梅椿図と照合すると、落款印の印面の大きさや文字、欠け具合が同図の印影と合致した。定師さんは「『ほんまかいな』とまず戸惑いましたが、よく残っていてくれたと心底思うようになった」と振り返る。

 龍馬など幕末維新史に詳しい宮川氏は「子孫に伝来したいきさつや落款印と印影の照合から現物であると判断できる。維新は志士だけではなしえず、隠れた立役者たちに着目するきっかけにしてほしい」と話している。

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