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Wednesday, March 3, 2021

今までにない「産前・産後・子育て」に特化した『母子保険はぐ』。妻と一緒に「産後うつ」と闘ったグループCEOの思いとは - PR TIMES

2020年8月に提供をスタートした、妊娠中のママとお子さんのための保険サービス『母子保険はぐ』。出産前は「入院、手術」や「自宅安静」もサポートし、出産後は「産後うつ」やお子さんの保険が自動的に組み込まれるなど、産前・産後・子育てに特化した医療保険です。

このサービスは、FinatextグループのCEOである林に第一子が産まれた際、奥様を襲った「産後うつ」の経験がきっかけとなっています。ママたちの声をもとに作ったこの保険に込めた思いを、林の実体験と共にお伝えできればと思います。

「母子に特化した保険を作りたい」という想いを生んだ、妻の壮絶な「産後うつ」

林が代表を務めるFinatextグループは、「金融を“サービス“として再発明する」をミッションに掲げ、「金融がもっと暮らしに寄り添う世の中」の実現を目指すフィンテックベンチャーです。

これまでは主に株式投資などの証券領域でアプリやサービスを展開してきましたが、2020年、生活者により身近な「金融」である保険領域に本格参入し、サービスを提供しています。

2019年春、保険事業への参入を決めていた林は、新たに保険会社の設立準備を進めながら、当社初となる保険サービスの内容を検討していました。

当社のビジョンである「生活者に寄り添う」保険は、既存の保険でカバーできていない生活の困りごとを解決する保険であるべきだ、という発想から、生活の中にある様々な「リスク」を皆で洗い出していました。ちょうど林の奥様が第一子の出産を間近に控えていたこともあり、妊娠や出産に伴う不安やリスクも候補の一つに挙がっていました。

そんな矢先、地元の福岡で出産し療養中だった林の奥様が重度の「産後うつ」にかかっていることが判明します。

奥様の出産から2日目に「一睡もできなかった」と報告を受けた時点では、林の頭に「うつ」という言葉はありませんでした。しかし、奥様の眠れない状態は1週間近く続き、「さすがにおかしい」と思った2人は心療内科を受診、「産後うつ」の診断を受けます。そこから、9ヶ月間に及ぶ林と奥様の闘病生活が始まったのです。

ひとまず家族3人で東京に戻り、医師の指示で投薬を始めたものの、奥様の睡眠時間は平均2〜3時間。突然不安が襲い、過呼吸になってしまうことも。今まで底抜けに明るく「うつ」とは無縁と思っていた奥様が漏らす悲観的な発言に、胸を痛める日々が続きました。

実は、林は当初、自分のそのような状況を社員に伝えていませんでした。保険事業への新規参入準備だけでなく、新しい証券サービスの開発も佳境を迎える中、「自分が家庭の事情で休んだりしてはいけない」と考え、なんとか看護と仕事を両立させようとしていたのです。

しかし、それもやがて限界を迎えます。

ミーティング中や会食中でもかかってくる電話に中座することも一度や二度ではなく、林のお母様がお子さんを見てくれているものの、「自分の留守中に妻に何かあったら」と思うと、仕事中も気が気ではありませんでした。また、事情を知るグループCFOの伊藤も、林に連絡してよいタイミングがわからず、結果的に会社としての意思決定スピードに影響が及ぶことを危惧していました。

伊藤に進言された林は、12時~18時の時短勤務と自身の報酬を下げることを選択。全社員が集まるタウンホールミーティングで事情を打ち明け、午前中と夜は奥様の看護とお子さんの育児に集中できる環境を作りました。

また、途中からは奥様を実家の福岡に移し治療に専念してもらい、比較的近くに住んでいる林のお母様の手も借りながら、林が東京でお子さんの育児を続けることに。幸い、奥様のご実家が病院であったこと、処方薬と相性がよかったこと、リラックスできる環境での規則正しい生活が功を奏したのか、徐々に奥様の病状は回復していきました。

現在は通常勤務に戻り、家族3人揃って暮らしている林ですが、当時のことを「まったく終わりが見えず、地獄のような日々だった」と振り返ります。また、林は「産後うつ」について調べる中で、本人の性格などとは関係なく誰にでも起きうる病気であることを知り、「妻と自分はたまたま十分なサポートを受けられたが、もしサポートが無かったら?」と思うとぞっとした、と言います。

そして、「これこそ、自分たちが率先して提供すべき保険なのではないか」という思いに至ったのです。

産後うつは社会課題。妊娠中から産後まで、『母子保険はぐ』で多くの女性やそのご家族を助けたい

こうした経験をもとに「自分にできることは、社会のこういう人たちを少しでも助けることだ」と奮い立った林は、社内を説得し、治療費のことをあまり気にせずに心療内科にかかれるように「産後うつ」や「育児うつ」をも保障内容に入れた『母子保険はぐ』を立ち上げました。

また、自分自身がそうであったように、「産後うつ」に対する社会の関心や理解の低さに対しても問題意識を感じ、「産後うつ」のこと、周囲のサポートが必要であることを知ってもらい、多くの人が妊婦やママに寄り添える社会を作っていきたいと考え、自身の経験を包み隠さずに発信しています

今、自治体などを含む多くの事業者が「産後うつ」をサポートする動きが出てきています。妊娠中や出産後の女性はホルモンバランスの影響を受けやすく、心身の健康を崩しやすくなっています。こうした周囲のサポートに加えて専用の保険があることで、多くの妊婦やママとそのご家族が安心して出産・育児に専念できるようにしたいという林の強い思いで、『母子保険はぐ』は誕生しました。

ママとお子さんのために『母子保険はぐ』が乗り越えた2つの壁

ママとお子さんが必要としている保障を必要なタイミングで提供するため、『母子保険はぐ』は今までの医療保険には無かった2つの工夫をしています。

その1 出産を境に、保障内容が変わる

ママにとって、妊娠・出産・産後・育児は、一続きのイベントです。しかし、これまでの医療保険は、ママが今どの段階にいるかに関係なく、一律の保障内容と保険料で提供されてきました。その段階のママには必ずしも必要でない保障が含まれているなら、その無駄を省けば、ママとお子さんにより特化した保障内容を提供できるのではないか?と、私たちは考えました。そこで、出産を経験したママの声をもとに保障内容を考え直し、産前と産後で保障内容が変わる保険を作りました。

その2 出産後はお子さんも保障対象

『母子保険はぐ』で1番こだわったのは、ママが入った保険で、生まれてくるお子さんまでカバーできるようにすることです。1つの保険で2人が保障され、出産後は自動的にお子さんも保障対象になる保険は日本初(当社調べ)。前例のない保険だったため、保険商品として販売許可を得るための申請時には担当者に「こんな保険が作れるの?」と聞かれるほど、申請のハードルが高かったのですが、ヒアリングに協力してくれたママたちのニーズに応えたいという思いでコミュニケーションを重ね、実現することができました。

最後に

林は「自分と家族が実際に体験したからこそ、また、社員の理解があったからこそ、高いハードルを乗り越えてこの保険を作れた」と語ります。そんな林の思いが詰まった『母子保険はぐ』の提供を通して、多くの方が妊婦さんやお母さんに寄り添える社会を作っていきたいと思います。

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