岐阜県飛驒地方の夏の味として人気の特産品「飛驒メロン」の収穫が始まっている。
飛驒メロンは果実の表面に網目模様が浮かび上がるアールス種のブランド名。高冷地特有の寒暖差を利用して1977年から1軒の農家が栽培を始め、78年には「飛驒メロン研究会」が設立された。85年ごろには45軒の農家が生産に携わり、作付け面積は4ヘクタールに及んだが、生産管理に手間がかかることから、栽培農家が減少。現在は高山市内の14軒が生産を続けている。
同市上野町の垣根真吾さん（56）方では、ハウス6棟（10アール）で栽培。1株に1玉ずつ実らせ、重そうに実り、補助具で支えられたメロンを一つずつ丁寧に集荷している。飛驒メロンとして出荷できる農協の出荷基準は糖度14度以上。昨年は長雨で栽培に苦戦したという垣根さんは「今年の梅雨は雨が少なく、寒暖差も大きかったので、糖度も15度前後と今までに無いくらいのメロンに仕上がった。ぜひ味わってほしい」と話し、約2000玉の出荷を予定している。
飛驒メロンは、JAひだ特産加工センターから宅配便により購入が可能で、1・5キロ～1・8キロサイズの1玉が3700円（送料、税込み）。問い合わせ、購入は同センター（0120・161・655）。【大竹禎之】
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