車の定期点検のためにディーラーで借りた最新モデルの代車に乗ってみたら，見たこともないスイッチだらけで，すっかり浦島太郎状態の筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第704回は，Studio Pixel Punkが開発した「UNSIGHTED」を紹介する。本作は，アンドロイドの少女が自我を失いつつある仲間達を救うために冒険するアクションアドベンチャーだ。最近の車はサイドブレーキがレバーじゃなくて，スイッチになってるなんて……（困惑）。
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本作の舞台となるのは，アンドロイドと人間が互いに争っている「Arcadia」と呼ばれる世界。アンドロイド達は，この世界に落ちてきた不思議な物体「メテオ」から発せられる「Anima」というエネルギーによって自我を得たが，メテオの力を狙う人間達の攻撃を受けてAnimaが枯渇し，今や存亡の危機に瀕している。
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Animaを失ったアンドロイドは「UNSIGHTED」と呼ばれ，ただAnimaを求めて暴走するだけの存在となってしまう。プレイヤーは，そんな仲間達を救うために立ち上がった主人公のアンドロイド少女，Almaを操作して，人間に対抗するための武器となる5つの「メテオシャード」を求めて戦いを繰り広げていくことになる。
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本作は「ゼルダの伝説」のようなパズルや探索要素と，「DARK SOULS」のようなシビアな戦闘を組み合わせた，画面見下ろし型のアクションアドベンチャー。Almaは剣や斧などの近接武器と，ブラスターやブーメランなどの遠隔武器を2つ同時に装備でき，状況によって使い分けながら戦っていく。
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近接攻撃や回避を行うとスタミナを消費するので，ただボタンを連打するだけでは，すぐにスタミナ切れを起こして大きな隙をさらしてしまう。そこで必要となるのが，タイミングよくガードして，敵の攻撃を受け流すこと。受け流しに成功すると敵がスタンし，次の一撃が必ずクリティカルヒットになるので，体力が多いボス戦ではとくに重要なテクニックだ。
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探索中のパズル要素は，スイッチを押したり，扉の鍵を探したりといったおなじみのもので，どのエリアから攻略するかはプレイヤーの自由だ。しかし，本作では主人公を含むすべてのキャラクターにAnimaが枯渇するまでのタイムリミットがあり，あまりのんびりとはしていられない。例えば，ショップの店員の残り時間が尽きると，以降はその店を利用できなくなってしまうのだ。
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この時間制限と初見で撃破するのは困難な手ごわいボス，そして気を抜くとあっという間に倒されてしまう道中のザコ敵が相まって，プレイ中の緊張感はかなりのもの。ゲーム内の残り時間はリアルタイムで減っていき，ボス戦で負けてやり直すたびに時間をロスするので，本当に焦ってしまう。NPCの寿命（？）を少しだけ延長するアイテムもあるが，数に限りがあるので，誰に使うのか悩むところだ。
一方，じっくりと遊びたい人のために時間制限をオフにする機能もあり，自分のプレイスタイルに合わせて楽しめるのも嬉しいところ。丁寧な日本語訳のおかげで遊びやすく，全体的に完成度の高いゲームに仕上がっている。
そんな本作はSteamにてデモ版が配信されているので，歯ごたえのあるアクションゲームを探している人は，まずはこちらからお試しあれ。また製品版はSteamで2050円で発売されているほか，Xbox Game Passでも配信中だ。
■「UNSIGHTED」公式サイト
https://www.humblegames.com/games/unsighted/からの記事と詳細 ( インディーズゲームの小部屋：Room＃704「UNSIGHTED」 - 4Gamer.net )
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