このところ、いろいろな地方のアンテナショップで購入した干し蕎麦ばかり食べており、ぜんぜんスーパーの乾麺コーナー巡りをしていなかった。
少し反省しつつ、ひさしぶりに私のホームスーパーである西友をチェックしてみると……見たことのない商品が売っている〜!
その名も『十割そば 芯せいろ』。パッケージを手に取り裏返してみると、なんと製造所は……
山本食品〜〜〜〜〜〜!
極めて打率の高い、あの山本食品。しかもよく見ると「今までにない『十割そば』です。」と自信満々に書いてある!
というか、そばの実の中心にある「芯のそば粉」を加えた蕎麦って、どんなんだ? まったくもって想像できない……。
とにかく食べてみるしかないだろう!
デカい鍋にたっぷりの湯を沸かし……
7分ゆでて……
はい完成。
して、そのお味は──
これはちょっとビックラこいた。
今までにない。
完全に、今までにない。
裏パケに書いてある通り「喉越しが良い」のは当然として、コリコリとした食感からして今までとは少し違う。
なんというか、めちゃめちゃ「本格的な蕎麦」に思える。
そして「自然な甘み」を感じるのだ。変な甘さではなく自然な甘さ。
間違いなく言えるのは、相当なる「上級者向けの蕎麦」だということ。ものすごく繊細な “違い” で脳みそを揺さぶってくる蕎麦というか。
とりあえず……落ち着こう。食べ方。そう、食べ方。
これは、ぜひとも「冷」でいってもらいたい。温の「カレー南蛮そば」なんてもってのほか。ほんのわずかな角度の違いを、生、もしくは、つゆ少なめの「もり」で感じるべきだ。
もうひとつ。私は独り身なので1人前を茹でたけど、できれば2人前を一気に茹でた方が良い気がする。きっとそのほうが、より美味い。
また、繰り返しになるが、のりをかける「ざるそば」ではなく、そのまま食べる「もり」でいってほしい。なぜなら芯の甘みを感じ取って欲しいから。
「家そば」か「外そば」かなら、これは「店」でありましょう。
それも大衆向けの店ではなく、「脱サラした蕎麦好きの店主が、研究に研究を重ね、こだわりぬいて作る手打ちそば屋」みたいな趣さえ感じる。
もっと特徴を知りたい。もっと知りたい……と食べ進めていたら、
気づけばペロリと完食していた。
ちなみに蕎麦湯もすごかった──。
どんどん進化する山本食品。マニア唸らせまくりの斬新なアイデアと技術力。
もしも山本食品を蕎麦以外のメーカーに例えるなら、AppleとかSONYとか、そんなトップランナー感がある。
次はどんな新しい世界を見せてくれるのか。楽しみでしょうがない。
これだから、干し蕎麦は面白い。
執筆:干し蕎麦評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24
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