Pages

Wednesday, December 20, 2023

『新NISA』1月からスタート 今までと何が違う?始め方やリスクを下げる方法を税理士が解説【ひるおび】 - au Webポータル

政府が掲げる資産所得倍増プランの一つ、『新NISA』が2024年1月にスタートします。
「始めるにはどこで何をすればいい?」「リスクを下げるには?」など、税理士の大河内薫氏と分かりやすくお伝えします。

そもそもNISAとは

通常、投資をして10万円の利益が出た場合、利益に対して20%の税金がかかるので、自分が実際に受け取れる金額は8万円になってしまいます。
NISAの場合は、利益に対して非課税なので、そのまま10万円が自分のものになります。
これがNISAのメリットです。

今までのNISAと新NISAの違い

TBS NEWS DIG Powered by JNN

≪今までのNISA≫
「つみたてNISA」と「一般NISA」の2つからどちらかを選ぶ選択制になっていました。この2つは、非課税となる「金額」と「期間」が違います。

「つみたてNISA」
⇒非課税となる金額が年間40万円で、期間が20年。トータルで見ると投資上限は800万円。

「一般NISA」
⇒非課税となる金額が120万円で、期間が5年。トータルで見ると投資上限は600万円。

≪新NISA≫
まず名前が変わります。これまでの「つみたてNISA」が「つみたて投資枠」に、「一般NISA」にあたるものが「成長投資枠」になります。
さらに、選択性ではなく、2つを併用することができます。

非課税の金額も大幅に増えます。
「つみたて投資枠」は40万円だったものが120万円と3倍になり、「成長投資枠」は120万円から240万円と倍増。非課税期間も無期限になり、投資上限は生涯で計1800万円になります。

TBS NEWS DIG Powered by JNN

ーーこれによって投資がしやすくなる?
税理士 大河内薫氏:
そうですね。無期限というのは大きくて、例えば20歳の子が始めて、50年後の未来でも非課税なわけです。
この120万・240万というのは年間の上限なので、それを合わせて生涯で合計1800万ということです。

新NISAを始めるには?

TBS NEWS DIG Powered by JNN

【まずは口座を開設】
まず証券口座の開設をします。これは銀行口座とは別に、投資信託や株式を売買するために必要な口座です。
銀行や証券会社、郵便局などの窓口で開設でき、最近はインターネットでも申し込みができるようになっています。
口座開設には、本人確認書類やマイナンバー確認書類などが必要です。

【なにを選んだらいいの?】
大河内氏によるとー
▼「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の違いがわからない人は、「つみたて」から考えてみては

【どのくらい投資したらいいの?】
大河内氏によるとー
▼投資は手段。老後にいくら貯めたいかなど、目標を設定する
▼毎月一定の貯金額の2分の1~3分の1を投資にあてることを考えてみては

恵俊彰:
「つみたて」と「成長」って、何なんですか?

税理士 大河内薫氏:
「成長投資枠」の方が買えるものが多くて、例えば個別の株式とかも買えたりするので、短期トレードとかは「成長投資枠」でするイメージです。
「つみたて投資枠」は、名前の通り毎月貯金のように投資をするというイメージです。

恵俊彰:
投資する対象は自分で選ぶんですか?

税理士 大河内薫氏:
そうですね。ここが多分一番難しいところです。
個別で「どの会社がいい」などと考えがちなんですけど、投資信託は株式の詰め合わせパックみたいなものなので、例えばアメリカの株価全体に連動するとか、世界の平均に連動するとか、そういうものから始めるのが一般的で初心者向けなのかなと思います。

コメンテーター 朝日奈央:
私は最初の金額をどうしようかなと。あと、金額の変更はいつでも可能なんですか?

税理士 大河内薫氏:
金額変更は可能です。当然いつまでにというのはあるんですけど、つみたての場合は月1回なので、前月だったら変更できる、そんなイメージで大丈夫です。

コメンテーター 土屋礼央:
私は20代から国債をやっている、‟最も手堅いアーティスト”としてやらせていただいてます。
一番手堅い投資から始めていろいろ学んで、今は単独で株をやったりとか、なんなら今はAIに任せてます。

恵俊彰:
投資をやっている時点で、手堅いってあんまり思わないんだけど。

コメンテーター 土屋礼央:
リスクはゼロじゃないんですけど、最もリスクが少ないところからやってみて、1000円からとかでいいと思うんですよ。
投資していることで、新聞を読むようになりました。世界の情勢でこう変わるんだということから始めたので、儲けようと思わないで始めてみると、10年後に楽しくなるっていう気がしてます。

税理士 大河内薫氏:
投資と聞くと、まず元手がものすごくいるんじゃないかと思う方が多い。
おっしゃる通り、1000円からでもできる。
まずは買ってみて、例えばアメリカがインフレしたときにこういう感じで動くんだとか勉強になりますから、そういうところから始めるというのは、すごく良いと思います。

投資によってどれくらいお金が増えるのか

TBS NEWS DIG Powered by JNN

新NISA実際に投資をしたときにお金がどれくらい増えるのか、
金融庁のホームページに『資産運用シミュレーション』があります。

例えば毎月2万円を積み立て、想定利回りが年率3%、期間を20年で計算してみると・・・

TBS NEWS DIG Powered by JNN

2年目の収益は1万4000円。これを積み重ねていくことで、20年目には176万6000円の収益が出るという結果になりました。
ただ貯金をするだけだったら480万円程度だったものが、プラスになる可能性があるということです。
※投資は自己責任です。リスクがあります。

リスクを下げるためには「長期・積立・分散」

TBS NEWS DIG Powered by JNN

投資には、社会情勢や市場の動向による「元本割れ」のリスクがあります。
相場の下落などにより当初投じた投資金額を下回ることを指しますが、こういったリスクはついて回るもの、ということは頭に入れておきましょう。
このリスクを下げるためには、安定的に資産を増やすために、「長期」で「積み立て」をして「分散」をする、この3つがポイントとなります。

大河内氏は
「投資は、一発逆転の手法ではない。貯蓄のような投資を目指してみては」と話します。

税理士 大河内薫氏:
過去のデータを見ると、「長期」になればなるほど勝率が上がるんですよね。
あとは「分散」。1社だと、潰れてしまえばゼロになってしまう。100社に分散していれば、1社潰れてもあまり影響はない。ですので、詰め合わせをしてあるような投資信託が基本です。

コメンテーター 朝日奈央:
短期間でガーッとお金が増えるみたいなことじゃなくて、長期で長く、気づいたらお金が増えた、くらいがいいですよね。

弁護士 八代英輝:
インフレ率が2%とすると、何もしないと今持っている、例えば100万円はどんどん目減りしていってしまうので、やはり積極的に動くことも必要だとは思います。

(ひるおび 2023年12月20日放送より)

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( 『新NISA』1月からスタート 今までと何が違う?始め方やリスクを下げる方法を税理士が解説【ひるおび】 - au Webポータル )
https://ift.tt/KqZXfUP

No comments:

Post a Comment