競馬専門紙「馬サブロー」が誇るパドックの達人・吉田順一トラックマンに中京記念出走予定馬の中から6頭の馬体診断を行っていただきました。
(デイリースポーツ 馬サブロー・吉田順一)
セオ
栗東・上村洋行 牡4
▲7月10日撮影(c)netkeiba
初勝利まで5戦要し3歳時は素材で走っていたが、昨秋に復帰してからは心身のバランスが良化。トモが発達したことにより前駆体形から均整の取れたフォルムに様変わりした。後肢は流しているが、これは傾斜や重心の問題も多少ある。1週前追いでは今までにない反応の良さを示したが、体型を踏まえれば平均ラップを前で凌ぐ形がベストか。筋肉の質感から好仕上げだ。
エルトンバローズ
栗東・杉山晴紀 牡4
▲7月10日撮影(c)netkeiba
トモの丸みやボリューム、全体のバランスや皮膚の質感は基本的に定まらないタイプ。今回は年齢的なものか、今までにないぐらい前駆体形でマイラーの特性が濃くなっている。前走は変則的なローテの影響もあり東京競馬場で調整したが、やはり難しかった印象がある。今回は栗東で調整し全体的にボリュームはアップし、1週前追いも快調。顔つきからも初戦から。
アルナシーム
栗東・橋口慎介 牡5
▲7月10日撮影(c)netkeiba
前走は関東遠征で体を少し減らしたが、その後の調整が意欲的で細化はない。前重心で後肢は少し流しているが、いつも通り皮膚の薄い筋肉質の馬体を維持している。今回はトモの股部分の膨らみと全体的な丸みが足りないこともあり前が強いフォルムとなっているが、いずれにしろ体型や走法から長くいい脚を使うレースが向く。スムーズかつタフな流れで浮上する。
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