「ユニクロ(UNIQULO)」などを擁するファーストリテイリング(FAST RETAILING)は、2020年度のESG-CSRの日本調査評価会社による「SASTAINA ESG AWARDS」の小売部門でゴールドを獲得し、「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス(Dow Jones Sustainability index)」のスコアは41とランクを上げている。
同社はこれまでサプライチェーンの人権問題など人に重点を置いてきたが、気候変動や循環型社会への関心の高まりから環境問題にも力を入れる。椹木秀作サステナビリティ部グローバル環境マネジメントチーム リーダーにファーストリテイリングのこれまでの環境への取り組みを聞く。
WWD:自社やサプライチェーンにおける環境負荷低減のための取り組みはいつから着手しましたか?
椹木秀作サステナビリティ部グローバル環境マネジメントチーム リーダー(以下、椹木):本格的な取り組みとして最初に着手したのは有害化学物質の排出削減です。アパレルの生産工程で使用される化学物質が工場周辺の水質汚染などの原因になっていると問題視されたことを受けて2013年に、商品や生産プロセスにおける有害化学物質の排出を20年までにゼロにする対策に取り掛かりました。
WWD:2013年以前の取り組みについては?
椹木:もちろん以前から、着用時の消費者安全の観点に立ち有害物質の基準を設けて管理をしてきましたが、13年にこの管理の範囲を、環境保護と労働安全を目的として生産工程と排水にまで拡大しました。制限物質リストの作成と公開、工場における定期的な排水検査など、法律を超える厳しい基準を採用して工場とともに取り組みを進めています。19年末時点で、継続的な取引のある全ての主要素材工場における排水基準の順守率99.8%を達成しています。
WWD:有害化学物質以外の取り組みは?
椹木:サプライチェーンのより広義な環境負荷を把握する目的で、16年から主要素材工場の一部を対象として水とエネルギー使用量の把握を始めました。工場からメーターの計測値を申告してもらう方法で使用状況の把握を進め、20年までの削減計画を策定しました。削減の余地が大きい工場に対しては、外部専門家と実地検証を行い、各工場の削減余地に応じた目標設定と削減施策を実施しています。排水の再利用率の向上、水の使用量が少ない設備への更新、サブメーターの導入による使用量の管理の向上などを通じて、主要素材工場における水使用量を20年末までに16年実績対比で15%削減する見込みです。また現在は、すべての主要素材工場と縫製工場を対象に、ヒグ・インデックスのファシリティー・エンバイロメンタル・モジュール(FEM)を導入しています。
WWD:店舗運営で行っていることはありますか?
椹木:自社で直接管理する店舗については、国内「ユニクロ」を対象に温室効果ガス排出量の把握を進めています。照明では9割以上の店舗にLEDを導入し、19年度末時点で13年度実績比(単位面積当たり)31.6%の消費電力削減を達成しました。並行して、店舗運営や商品の環境負荷低減の取り組みとして、使い捨てプラスチックの使用量削減を進めています。プラスチック製ショッピングバッグを環境に配慮した紙製に切り替えるとともに、一部商品のパッケージでも使い捨てプラスチックの撤廃や他素材への切り替えを進めています。
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September 17, 2020 at 05:05PM
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