2021年1月11日~14日(日本時間)に開催されたIT技術の見本市『CES 2021』。今年で6回目となる今回は、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、初めてオンラインでの開催となった。例年はラスベガスで開催され注目を集める『CES』だが、オンラインで開催されたことにより、時間や費用が掛からずに誰でも参加できたのは、逆にメリットと言えるかもしれない。
さて、そんな『CES 2021』で紹介されたものの中でも、特に高いイノベーションを誇るプロダクトに贈られる賞が「ベストオブイノベーション」である。そのベストオブイノベーションを今年受賞し注目を集めたのが『Galaxy Buds+ BTS Edition』だ。
CES 2021 INNOVATION AWARD PRODUCT 『Galaxy Buds+ BTS Edition』
『Galaxy Buds+ BTS Edition』は完全ワイヤレスイヤホンである。ここ数年で拡大しつつある完全ワイヤレスイヤホン市場だが、新型コロナウィルス感染拡大防止により世界的に進められたテレワークも、その需要を高めるのに一躍買ったと言っても過言ではない。
オンラインミーティングの機会の増加により、マイク付きの完全ワイヤレスイヤホンを利用するユーザーは各段に増えた。また、在宅での仕事を充実させるために音楽を聴いたり、ノイズキャンセリング機能を使って耳栓代わりにするなど、「音楽を聴く」以外にもニーズが増えつつあるのが現状だ。
ベストオブイノベーションを受賞した『Galaxy Buds+ BTS Edition』
では、今回ベストオブイノベーションに選出されて注目された『Galaxy Buds+ BTS Edition』とはどんなイヤホンなのか。
本体はAKGによる2WAYダイナミックスピーカーシステムを搭載し、ユーザーは豊かな高音と重低音を備えた鮮明なサウンドを楽しめる。アンビエントサウンド機能(外部音声取り込み機能)が搭載されており、バックグラウンドノイズの量を調整可能だ。高速なバッテリー充電も実現され、マイクの性能も高いと評価された。
また、テクノロジーの進化によって高騰している完全ワイヤレスイヤホンとしては比較的手に入りやすい価格帯(日本円にして税込22,000円)で購入できるのも魅力の一つだろう。
とはいえ筆者としては、このモデルがベストオブイノベーションに選出された事には驚かされた。その理由は、選出されたのが『BTS Edition』だったからである。
『Galaxy Buds+』と『Galaxy Buds+ BTS Edition』の違い
2019年発売の『Galaxy Buds』の進化版『Galaxy Buds+』は2020年の春に発売された。しかし、今回受賞したのは『Galaxy Buds+』のノーマルバージョンではなく、秋に発表された『BTS Edition』だった。ノーマルバージョンと『BTS Edition』とは何が違うのか。
目立つ変更点としては、『BTS Edition』にはオーディオの遅延を最小限に抑え、快適なゲームプレイを可能とする「ゲームモード機能」が新たに採用された点だろう。エンターテイメントとの親和性を高めたモデルだといえる。
イヤホン以外での機能の違いを上げるとすれば、イヤホンの充電の際にポップアップされるGalaxy Buds専用のアプリでBTSのイメージキャラクターが踊るアニメーションが映し出される点や、イヤホンケースをかざすだけで壁紙をダウンロードできる機能が搭載されている点が特筆できる。ただ、これはファン層向けの需要に応えたものだ。
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科学&テクノロジー
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