最近の長雨と寒さに耐えかねて,思わず長袖を引っ張り出した筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第696回は,ChaosForgeが開発した「Jupiter Hell」を紹介する。本作は,謎のクリーチャーに占拠された基地からの脱出を目指して戦いを繰り広げる,SFローグライクRPGだ。まだ8月なのに,夏はどこに行ってしまったんだ……。
本作の舞台となるのは,木星の衛星上に建設された基地。ある日,主人公が乗る小型宇宙船が定期パトロールから戻ってくると,なぜか突然,基地の自動防衛装置から攻撃を受けて機体が損傷,どうにか基地に不時着する。そこで主人公が目にしたものは,ゾンビと化した隊員達と謎のクリーチャーだった……。
ということで,プレイヤーは海兵隊,スカウト(偵察),技術者の3つのクラスから好きなものを選んで,基地から脱出するための死闘を演じることに。本作は,銃による遠隔攻撃をメインにしたターン制のローグライクRPGで,ChaosForgeの過去作「DRL」(旧称「DoomRL(Doom, the Roguelike)」)の精神的続編とも呼べるゲームだ。
武器としては,ナイフやチェーンソーなどの近接用途のものもあるが,中心となるのは,ライフル,ショットガン,ロケットランチャー,サブマシンガンなどの多彩な遠隔武器。もちろん敵も銃などを装備しているので,遭遇したとたんに激しい銃撃戦が始まるという,かなり戦闘寄りのゲームバランスになっている。
うかつに前進すると,たちまち蜂の巣にされてしまう本作で重要となるのが,廊下の曲がり角や物陰に身を隠すカバーアクションだ。隠れているあいだは回避率が上昇するので,敵と出会ったら足を止めて撃ち合わずに,カバーポイントまで後退するのが長生きのコツ。また,銃ごとに最適な攻撃距離があるので,離れた相手にはライフル,近寄ってきたらショットガンといった具合に使い分けよう。
全体的な難度は高めで,ヘヴィメタルのBGMをバックに大量の敵と撃ち合うゲームプレイは,アクション性は皆無なのにかなりエキサイティング。ターン制のローグライクRPGを,1つ上の次元に引き上げたと言ってもいい出来栄えだ。プレイのたびに変化するマップと,クラスごとに異なるスキルも相まって,何度も挑戦したくなるゲームに仕上がっている。そんな本作はSteamにて,2570円で発売中。遊びごたえのあるゲームを探している人に,ぜひオススメしたい。
■「Jupiter Hell」公式サイト
https://jupiterhell.com/(C)2021 ChaosForge sp. z o.o. and Hyperstrange sp. z o.o.
※次回の更新は,2021年9月1日となります。ご了承ください
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