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Friday, September 16, 2022

「ドラゴンボール ザ ブレイカーズ」プレイレポート&インタビュー:今までの「ドラゴンボール」ゲームとは違う部分の魅力を切り取った新鮮な意欲作!【TGS2022】 - Gamer

本作は1対7という非対称型のアクションゲーム。この非対称型のアクションゲーム自体は今とても人気のジャンルだが、本作は「ドラゴンボール」の世界に当てはめられており、1人で戦うレイダーがフリーザやセルといった原作のボス、7人で戦うサバイバーに、ほとんど戦う力を持たない一般人が置き換えている点がおもしろい。

これまで「ドラゴンボール」のゲームといえば、「ドラゴンボールZ KAKAROT」をはじめ、悟空を操作してその超人的な強さを体感するのが一般的だったが、本作は脅威から逃げ惑う人々の視点でプレイできる。

サバイバーの外見は自分でカスタマイズできるが、特殊なスキルを持っているスキンにはブルマやウーロンの姿も。原作ではおなじみのキャラクターながら、ゲームではあまりスポットの当たるキャラクターでは無かったので、とても新鮮だ。

ゲームはマッチングを行い、8人がそろったらバトルがスタート。今回は2回ほどプレイすることができたが、筆者はどちらもサバイバーとなった。ロールの希望を出すことはできるので、フリーザやセルを使って圧倒的な力で蹂躙したいという人は立候補してみるといいだろう。

今回、筆者がプレイしたサバイバーの勝利条件はマップからの脱出となる。これはマップの各エリアにある“起動キー”を設置し、出現した“超タイムマシン”を起動まで守るという流れだ。

起動キーはマップ内にあるクレートから手に入る。クレートには回復装置や起動キーの場所が分かる“起動キーレーダー”なども入っているので、これらのアイテムを入手しながら進んでいくのが基本となる。

また、レイダーを攻撃できる“ロケットランチャー”やサバイバーを一瞬で回復する“仙豆”もあり、これらのアイテムは2個まで所持できる。状況に応じて入れ替えるといいだろう。

レイダーに見つかるとほぼ勝ち目がないため、緊張感が味わえるのも特徴。一般人であるサバイバーは悟空たちのように“気”を感じ取ることもできない。つねにハラハラした気持ちで探索することになるが、これが刺激となってなかなか楽しい。なお、レイダーに見つかってやられても、仲間に蘇生してもらえれば復活可能だ。

なお、サバイバーのスキルはアクティブスキルとパッシブスキルのふたつに大別されており、それぞれ4つ装着することができる。アクティブスキルは任意のエリアに移動できるものなどがあり、パッシブスキルは心音でレイダーの位置が分かるものなどが存在する。

アクティブスキルは使用後にクールタイムが存在するので連続使用はできない。スキルはかなり便利だと感じたので、バトル前にどのスキルをセットし、どのような組み合わせにするのか考えるのかが重要そうだ。

もうひとつの重要な要素が“ドラゴンチェンジ”。これはアイテムの“チェンジパワー”でゲージをためると悟空やベジータ、ピッコロなどの超戦士の力を借りられるというもの。レベルが1~3まであり、レベルが高いほど強力になる。ドラゴンチェンジをした仲間たちと協力すればレイダーを倒してクリアすることも可能だ。

超タイムマシンを起動する終盤は必然的に仲間たちが“ドラゴンチェンジ”でレイダーを引き付ける展開になるので、「ドラゴンボール」らしい派手な戦いも楽しめる。

超タイムマシンが破壊されてもまだチャンスはあり、脱出用タイムマシンで脱出することが可能。ただし、脱出用タイムマシンに触れているサバイバーしか脱出できないのでどこまで粘るのかの駆け引きになってくる。そのため、最後まで気が抜けないゲームが楽しめる。

今回は試せなかったがレイダーは空を飛んで移動できたり、進化することで強くなったりと、また違った操作になるのでこちらも面白そうだ。

なお、本作は9月15日から行われている東京ゲームショウ2022でも試遊出展されている。足を運んだ際にはそちらもチェックしてみてはいかがだろうか。

「ドラゴンボール ザ ブレイカーズ」プロデューサー・原良輔氏インタビュー

――原さんは「ドラゴンボールZ KAKAROT」も手掛けられていたそうですが、そのような悟空になりきるようなゲームではなく、一般人にスポットを当てた作品を作ろうと思ったきっかけを教えてください。

原:おっしゃる通り、これまで弊社では数々の「ドラゴンボール」のゲームを発売させていただきましたが、かっこいいバトルや、原作追体験の部分をメインに切り取っていたと思います。

ただ、「ドラゴンボール」の魅力はそれだけではないんじゃないかと思ったんです。それこそ、今回フィーチャーしているブルマやウーロンといった個性的なキャラクターたちをちゃんと取り扱えていなかったのではないか、「ドラゴンボール」の魅力を再現しきれていないんじゃないかというモヤモヤはずっと感じていました。

そんななか、星を破壊するような「ドラゴンボール」のバトルを一般人の視点から見たら、もっとすごいんじゃないかという着想が生まれました。

「ドラゴンボール」の世界観のなかでは、超人と一般人の差がとても激しいと思うのですが、その圧倒的戦力差を、当時、ゲーム業界に浸透し始めていた非対称対戦ゲームと組み合わせることで新しいシナジーが生まれるのではないかと思ったんです。

――普通のアクションゲームの企画だったら、ウーロンを主役にしようとしても通らないですよね(笑)。

原:そうですね(笑)。このゲームだからこそ取り扱えたという部分もあると思います。

――自分の周囲にいる「ドラゴンボール」好きも、いつもとは違う今回のゲームが気になっている人が多いです。

原:「ドラゴンボール」はものすごい認知率が高い作品ですが、「ドラゴンボール」のゲームを作品のファン全員が遊んでいるかというとまだまだだと思っています。新しいユーザーさんもこの機会に入ってきて欲しいですね。

――そんな本作はこれまで2回に渡るCBTが行われましたが、ユーザーの反応はいかがでしたか?

原:1回目の反応は「斬新だ」という感想はありつつも、サバイバー側でプレイしたときに突然襲ってきたレイダーから逃げられないという意見が多かったです。ただ、詳しいデータを見ると、まったくの初心者と30回ぐらいプレイしたサバイバーで勝率がぜんぜん違うことが分かりました。具体的には勝率が10パーセントから30パーぐらいまで上がっていたので、立ち回りをしっかり理解してもらえれば自然とサバイバーの勝率が上がっていくことが分かりました。

そのため、2回目のCBTでは立ち回りを理解していただくためのプラクティスモードを導入しました。そのうえで、サバイバーとレイダーの細かいバランス調整を行ったので、かなり改善されたというご意見をいただいています。

マッチングについてなどのご意見もいただいていますが、今後のアップデートを含めて、どんどんユーザーの皆様のご意見を踏まえながら改善していければと思っています。

――ゲームのバランスに関してはかなり気を使っていると。

原:そうですね。このゲームは“圧倒的戦力差”というところをテーマにしていて、そこだけはブレないようにしたいという気持ちがありました。そのうえで、ちゃんと遊んでいて楽しいように細かい調整をしています。

――非対称型のアクションゲームは流行のジャンルですが、本作は「ドラゴンボール」のIPを使ったものということで、この「ドラゴンボール」らしさはどんなところで表現しようと思いましたか?

原:まず、これだけの戦闘力の差があるものは「ドラゴンボール」以上にものはないかなと思っています。あとは、“ドラゴンチェンジ”で悟空たちの派手な技が使えるほか、ウーロンの“変化”だったりブルマの“チャーミングポーズ”だったりと、一般人キャラクターのスキルもこのゲームではしっかり踏襲しているので「ドラゴンボール」らしさはしっかり出せているのかなと思います。

――ステージも「ドラゴンボール」らしさがあって臨場感がありました。

原:ありがとうございます。基本的には登場するレイダーに紐づくステージを用意しています。今後もレイダーを追加するごとにステージも追加していければと思っています。

――ウーロンのような特殊能力を持つサバイバーはどのようにチョイスされたのでしょうか?

原:ブルマとウーロンは「ドラゴンボール」の原点となる無印の時代から出ている代表的なキャラクターということで抽出させていただきました。

――初代の衣装や髪型であるところがいいですね。

原:そうですね。キービジュアルにも使っている服装は、ピラフに捕まって、はじめて悟空が大猿化する場面です。登場させるならこの時期がいいかなと思いました。また、東京ゲームショウ2022で“戦闘力5の男”が参戦することをサプライズ発表しました。

――おぉ、ラディッツにやられたおじさんですね(笑)。

原:そうです(笑)。“戦闘力5の男”は本作で「農家のおじさん」という名前なのですが、ブルマとウーロンとは別軸の理由で選んでいて、本作が“戦闘力5の我々が超人に立ち向かっていく”というコンセプトである以上、彼を登場させたいと思いました。

――どんな能力なのでしょうか?

原:地面を掘る“耕す”というスキルを持っています。一定確率でアイテムを掘り当てることが出来るというものなので、隙あらば積極的に活用していってください。一定確率なので、もちろん掘っても何も起こらないこともあります…(笑)。

――レイダー側も東京ゲームショウ2022のタイミングで発表されるのでしょうか?

原:はい。魔人ブウを発表しました。

――まぁ、フリーザ、セルとくればブウになりますよね。メインビジュアルにもいますし(笑)。どんな性能のキャラクターになっているのでしょうか?

原:端的に言うとハイリスク、ハイリターンなレイダーで、上級者向けになるかと思っています。まず、進化レベル1がスポポビッチから始まり、レベル2でようやくブウになります。

このレベル2までは索敵のスキルがほとんど無いので、音などでサバイバーを捜す必要があります。レベル3になると悪状態のブウになりますが、ここで進化レベルをマックスにすると生き残っているサバイバーの全員を強制的に体内に吸収することができます。サバイバーが脱出するには、どこかで囚われてる善のブウを引き剥がす必要があります。

これだけでもすごく絶望的な状況ではありますが、脱出した後も結局ブウはレベル4最終形態に進化してしまいます。そのため、進化レベル3から4にかけてがめちゃくちゃ強いので、それまでサバイバーがたくさん残っていたとしても、ここで一気に全滅を狙うことができます。

――本作が気になっている人のなかには、このジャンルが初プレイという人も多いと思います。プレイしていてどんなところが楽しいのか教えいただけますでしょうか。

原:レイダーに関しては、その圧倒的戦力差を存分に楽しんでいただきたいなと思います。舞空術を使って自由に移動できるので上のほうから各個撃破してもいいですし、派手な技を使って倒してもいいと思います。

サバイバーはレイダーとの圧倒的戦力差があるからこそ、最後に勝利したときの気持ちよさは相当なものです。あらゆる手を尽くして、勝利したときの快感に向かって頑張ってみてほしいですね。

――サバイバーで勝つほうが難しそうでしょうか?

原:そうですね。レイダーの勝率が少し高いぐらいがゲームバランス的にはベストの調整ではないかなと思っています。

ただ、このゲームは単純な勝ち負けだけではないように設計しています。超タイムマシンが起動できなかったとしても、緊急脱出用のタイムマシンで脱出することができるので、脱出率という形で全体のバランスが取れるようにしています。

――サバイバーの人数が7人というのは多いと思いますが、やはり「ドラゴンボール」なのでこの数字にこだわったのでしょうか?

原:そうですね。ただ、圧倒的戦力差を示すうえでサバイバーの人数は多いほうがいいと思ったという理由もあります。

――レイダーとサバイバーでそれぞれ覚えておきたいテクニックはありますか?

―原:レイダーはそれぞれ特徴があるので、その特徴をしっかり把握していただくというのが大前提になります。その上でいかにスキルを使いこなすのかといった攻略になっていきます。例えば、セルであれば進化レベル2から気の探知が使えるので積極的に使っていくのが重要です。フリーザであれば、ドドリアとザーボンをいかにうまく配置するかによって、索敵の良し悪しが決まってきます。あとはプレイヤー自身が目だけでなく耳を使って敵の位置を把握するのも大事です。
レイダーはそれぞれ特徴があるので、その特徴をしっかり把握していただくというのが大前提になります。その上でいかにスキルを使いこなすのかといった攻略になっていきます。例えば、セルであれば進化レベル2から気の探知が使えるので積極的に使っていくのが重要です。フリーザであれば、ドドリアとザーボンをいかにうまく配置するかによって、索敵の良し悪しが決まってきます。あとはプレイヤー自身が目だけでなく耳を使って敵の位置を把握するのも大事です。

――サバイバーは最初にセットしておくスキルも重要そうですが、使いやすいオススメスキルはありますか?

原:CNTでは、フローティングデバイス、グラップリングデバイス、煙幕というスキルがセットされていましたが、これは基礎中の基礎となるスキルで使いやすいです。

煙幕は視界を遮るだけではなく、相手のロックオンを切ることができます。これでロックオンを外したあと、フローティングで高く飛んで、グラップリングのワイヤーアクションで逃げるという戦法がわかりやすいので、ぜひ試してみてほしいですね。

――レイダーとサバイバーはどちらが初心者にオススメでしょうか?

原:分かりやすいのはレイダーですが、慣れているサバイバーが集まると負けてしまう可能性もあります。サバイバーは7人のうちのひとりになるので少し気楽かも。うまいプレイヤーの立ち回りを見て、学んでみるといいかもしれません。とはいえ、厳密にどちらがオススメということはないので、好きなほうで遊んで欲しいです。

――発売後の展開などをお聞かせください。

原:本作はシーズン制になっており、3カ月から4カ月ぐらいのスパンでのアップデートを予定しています。次のシーズン2では、レイダーとサバイバースキン、トランスボール、ステージ、カスタマイズアイテムを追加します。また、シーズン1のなかでも、トランスボールやカスタマイズアイテムに関しては、随時追加される予定となっています。

――ゲームをプレイしているだけで手に入るものもあるのでしょうか?

原:はい。トランスボールやカスタマイズアイテムに関しては、1試合ごとに手に入るゼニーを使って取得することが可能ですね。

――シーズンが変わるときに、リセットされるものはありますか?

原:“ドラゴンティア”というバトルパスに近いものがありますが、このティアが1に戻ります。ちなみにドラゴンティアには従来のバトルパスにある有償枠は存在しません。無償でティア毎のアイテムを全て獲得することが可能です。

――ドラゴンティアでいろいろな報酬はもらえるのでしょうか。

原:そうですね。トランスボールガシャが回せるチケットなどが手に入るほか、戦闘力5の男「農家のおじさん」スキンもこのドラゴンティアで入手できます。

――誰でも手に入るわけですね。

原:そうですね。なお、トークンを使うことでティアを素早く上げることもできます。

――シーズン2で新しく登場するレイダーも気になるところですが、これはやはり続報を待つというところですよね。

原:そうですね。ただ「ブレイカーズ」は「ゼノバース2」の世界観とつながっているので、「ゼノバース2」のキャラクターは今後登場する可能性があるというところだけお伝えしておきます。

――最後に発売を楽しみにしているファンに一言お願いします。

原:ユーザーの皆さんのご意見をいただいたことで、非常にいい仕上がりになっていると思います。今後も皆さんのご意見を聞きながら、一緒におもしろいゲームを作っていきたいので、引き続き応援いただけるとうれしいです。9月22日から4日間のOBTもはじまるのでぜひ参加してみてください!

――ありがとうございました。

ドラゴンボール ザ ブレイカーズ スペシャルエディション
ドラゴンボール ザ ブレイカーズ スペシャルエディション

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