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Wednesday, January 11, 2023

一力棋聖「最高の舞台で戦えることは幸せ」、芝野名人「一局一局 ... - 読売新聞オンライン


 一力遼棋聖に芝野虎丸名人が挑む第47期棋聖戦七番勝負。番勝負では初めての顔合わせとなる両対局者は検分を終えた後、報道陣へのインタビュー、記念撮影に応じました。インタビューでの一問一答は以下の通りです。

一力棋聖

――芝野名人とは、番勝負では初めて対戦します。明日を前に心境はいかがですか。

 そうですね。井山さん以外との七番勝負は初めてですので、そういった意味で、今までとは違った新たな気持ちで臨めるかなと思っています。芝野さんとは番勝負は初めてですけれども、今までに20局近く打ってますので、大変な相手ですけれども、自分の力を精いっぱい出していこうと思っています。

――芝野名人の碁はどのように感じていらっしゃいますか。

 昨年の名人戦の碁も、ほかの棋戦の碁も拝見していましたけれども、どんな展開になっても崩れない強さを感じます。石を取る腕力も力強いものがありますし、手厚く打ってまとめる力も持たれている印象があって、非常に大変な相手だなと感じています。

――昨年は挑戦者、今年はタイトル保持者。心持ちの変化というのはありますか。

 始まってしまえばそこは変わらず、集中するだけですので、そこは意識せずに打ったらいいのかなと思います。

――棋聖戦に向けて、準備というか、作戦というか、何か用意してきたものはあるんでしょうか。

 棋聖戦に向けて、いろいろ、自分のなかで変えてみたりしたこともあるので、少しでもかたちにつながればいいかなと思っています。

――変えてみたことを具体的に言えることはありますか。

 そうですね。昨年の夏頃から自分のなかで、生活習慣もいろいろ、変えてきた部分もあるので、言えない部分もあるんですけれども、状態としては、少しずつ上がってきてるかなという実感はあるので、明日からの2日間、せいいっぱいやりたいと思っています。

――最後に改めて、意気込みを。

 最高の舞台で戦えるということは棋士として幸せなことですし、見ているファンの方々に楽しんでもらえるような碁をシーズンを通して打てたらいいかなと思います。

芝野名人

 ――今のお気持ちは。

 そうですね。棋聖戦は初めて挑戦者になり、相手が今まで番勝負では戦ったことのない一力さんということもあって、今回の棋聖戦は非常に楽しみにしていたんですけど、今の気持ちとしては、ふだんの対局とあまりかわりなく、特別緊張はせずにこれているかなと思います。

――番勝負では初めての対戦です。変化を感じることはあるものですか。

 そんなに経験が多いわけではないので、正直、よくわからないですけど、番勝負でも一局一局やっていくしかないかなと思ってますので、今までは特別変わらずに対局には向かっています。

 

――昨年は年始め、調子を落とされていましたが、現在、コンディションは?

 手合の成績で見るしかないと思うんですけど、成績自体はそんなに悪くないんですけど、内容があまりよくない碁も多いので、そのおかげもあって、成績がいいことに楽観せず、勉強を続けています。

――増やした勉強量は維持されていますか? 

 そうですね。相変わらず、やっています。

――改めて、意気込みを。

 七番勝負なので、長い戦いになると思いますけど、あまり成績のことは気にせず、まずは明日の1局を集中してがんばりたいと思います。

記念撮影の模様を動画で

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