北朝鮮に拉致され、その後帰国を果たし蓮池薫さんが７日講演し、最近の北朝鮮の動きについて「今までになかった」としたうえで、拉致問題の解決につなげるよう政府の取り組みを求めました。
北朝鮮をめぐっては、能登半島地震のあとキム・ジョンウン総書記が見舞いのメッセージを送ったり、妹のキム・ヨジョン氏が日本との関係をめぐる異例の談話で岸田総理の訪朝や拉致問題に触れたりしています。
蓮池薫さんは７日、自民党の県議会議員らを前に講演し、最近の北朝鮮の動きについて「今までになかったことでふつうではない。トップに近い人が拉致問題について取り上げるのはこれまでなかったので、逆に動かそうという考えがあるのではないかという予感もさせる」と述べました。
そのうえで蓮池さんは、日本政府は拉致問題の解決に向けて譲歩すべきでないとしたうえで、「北朝鮮は日本の動きを見極めて、決断しようと待っている。非核化の進展などに応じて日本政府が見返りに何ができるかロードマップを作り北朝鮮に見せることで、応じてくる可能性はある」と述べました。
また蓮池さんは、「北朝鮮の死亡説はでたらめであり『拉致問題は解決済みではない』ということを、改めて多くの国民に知ってもらうことが重要だ」と話していました。
講演のあと蓮池さんは、「最近の北朝鮮の動きをチャンスとみなし、日本政府はどう拉致問題解決の実現につなぐかが求められるがやる価値がある１つの大きな機会だと思う」と話していました。
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