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Friday, July 3, 2020

ハーバリウムの作り方。“おうち時間”を楽しみながら部屋を彩る手作りアイテム - LIFULL HOME'S(ライフルホームズ)

人気上昇中の「ハーバリウム」

2020年春、新型コロナウイルスの感染予防のため、全国で外出自粛が要請された。約2ヶ月に及んだ時間、皆さんはどう過ごしただろうか。SNSでは、“STAY HOME”“おうち時間”という言葉とともに部屋の片づけ、料理、趣味などに励む様子が投稿されたりもした。

そんな“おうち時間”で作ることができるアイテムで、インテリアとしても活用できるものを探してみると、ここ数年で人気が高まっている「ハーバリウム」を見つけた。フラワーショップや雑貨店などで販売されているのを見たことがある人もいるかもしれない。

ハーバリウムは、もとは研究用などで作られる植物標本を意味する。押し花もそのひとつで、素材によってアルコールなどの薬液に浸して保存されるものがある。その液浸標本のように、ガラスボトルの中にドライフラワーやプリザーブドフラワーを入れ、専用のオイルで浸すことで、植物を長期間観賞でき、インテリアとしても楽しめるようになっている。

フラワーショップなどでは製作体験教室も開かれているが、今回は通販会社の株式会社フェリシモが販売しているキットをお取り寄せ。まったくの初心者である筆者が製作体験してみた。

フェリシモのインテリア雑貨ブランド・SeeMONO(シーモノ)で販売している「並べて飾る標本インテリア ハーバリウムキットの会」(1個¥2,035・税込み) (写真提供:フェリシモ)フェリシモのインテリア雑貨ブランド・SeeMONO(シーモノ)で販売している「並べて飾る標本インテリア ハーバリウムキットの会」(1個¥2,035・税込み) (写真提供:フェリシモ)

花材との出合いも楽しみながら製作

フェリシモの「並べて飾る標本インテリア ハーバリウムキットの会」は、本来の意味である植物標本をイメージし、1つのガラスボトルに入れる花材は1種類のみ。その花材の学名が印字された標本ラベルシールが付属しており、ガラスボトルに貼るようになっている。キットは毎月1回、種類を変えて1種類ずつ届き、商品開発の担当者によると「複数を並べることで、より標本のようにディスプレイすることができます」とのこと。

セットとして入っていたのは、ガラスボトル、花材、オイル、ラベルシール、ボトルのネックに飾り付ける用の革紐。今回、筆者の元に届いた花材は、「BUDDLEJA DAVIDII」という学名の植物で、和名はフサフジウツギ、園芸用ではブッドレアと呼ばれている植物の葉。初めて知った植物だったので調べてみると、夏になると穂状の小さな花をつけ、蝶が蜜を吸うためによく集まることから“バタフライブッシュ”という別名があるそうだ。作るだけでなく、植物との出合いも楽しいと感じた。

説明書によるとハーバリウムの作り方は、ガラスボトルに花材を入れてオイルを注いで完成というシンプルなもの。しかし、今回は初心者ながら無謀にも(!?)こちらで用意したドライフラワーを加えてアレンジに挑戦させてもらうことにした。

セットのほかに、花材をカットするハサミ、花材をボトルに入れるときのためにピンセットを用意すると便利。ボトルの高さは約16.5cmあるため、ピンセットは長めのものがおすすめだ。では、作り方へ。

①ガラスボトルを煮沸消毒する
ガラスボトルを鍋に入れ、90℃以上のお湯で5分以上煮沸消毒。その後は完全に乾燥させる。中に水分や不純物が残っていると、カビや藻が発生したり、オイルが濁ってしまうことがある。煮沸消毒後、やけどに気をつけながら取り出し、逆さにして置いておくと、熱を利用して乾燥させることができる。

②花材のレイアウトをイメージ
花材を一度ボトルに入れてしまうと取り出せないため、あらかじめレイアウトをイメージしておく。このとき、茎などをハサミでカットするが、短くしすぎるとオイルを入れたときに浮いてしまい、長すぎるとオイルから頭が出てしまう原因に。茎のある花材はボトルの対角線に花が収まるようにするといいそうだ。

③ガラスボトルの中に花材を入れる
ピンセットなどを使って花材をボトルの中に入れていく。口径が狭くて入れにくいときは、指先で少しずつ押し込むようにする。入れていく際に花びらや葉の破片などがボトルの中に落ちてしまったら、花材をすべて入れ終わった後に、ボトルを逆さにして出す。

④オイルをゆっくり注ぐ
ボトルを斜めに傾け(ビールをコップに注ぐイメージ)、花材がずれないようにゆっくりとオイルを注いでいく。ボトルの側面にオイルを這わすようにするといい。そのまま注ぐと花が浮いてきてしまうので、2cmほど注いだらボトルを垂直に戻し、花材の上からオイルをかけるようにする。また、オイルは熱で膨張することがあるため、満杯にはせず、ボトルの根元くらいまでにする。

⑤花材の位置を微調整して完成へ
オイルを注ぐと、花材の中にあった空気が抜けていくため気泡が出る。次第に気泡はなくなるが、たくさん発生するなど気になる部分は、ボトルの外から気泡の近くをトントンとたたくと空気が抜ける。必要に応じてピンセットなどで花材の位置を微調整し、キャップを閉めて完成!

(1-1)フェリシモから届いたハーバリウムのキット内容<br>(1-2)アレンジするため自分で購入したドライフラワーと、花材をガラスボトルに入れる際に便利なピンセット。このロングタイプのピンセットは100円ショップで見つけた<br>(2)ボトルに入れる前に花材の位置をイメージしておく。ちょうど同じような大きさの木製トレーがあったので活用したが、ガラスボトルを横にして、花材をその上に置いていくとイメージしやすい<br>(3)花材を入れていく。先の写真にあったように白いミニバラも入れたかったが、ボトルにスペースが少なくなったのと、適度な余白もあったほうがよさそうと判断して省いた<br>(4)ボトルにオイルを注ぐ。フェリシモのキットではパウチ包装で、最後までスムーズに注ぐことができた。こぼすことも考えられるため、テーブルには新聞紙などを敷いておくのをおすすめ。オイルは安全なものではあるが、皮膚に触れた場合は念のため十分な洗浄を。そのほか注意点は説明書に書かれているのでよく読んでおこう<br>(5)完成。オイルを入れた後の微調整でピンク色のシルバーデージーという花を触りすぎたため、花びらが取れてしまった。ピンセットで取り除くことができたが、触りすぎはよくないと反省…(1-1)フェリシモから届いたハーバリウムのキット内容
(1-2)アレンジするため自分で購入したドライフラワーと、花材をガラスボトルに入れる際に便利なピンセット。このロングタイプのピンセットは100円ショップで見つけた
(2)ボトルに入れる前に花材の位置をイメージしておく。ちょうど同じような大きさの木製トレーがあったので活用したが、ガラスボトルを横にして、花材をその上に置いていくとイメージしやすい
(3)花材を入れていく。先の写真にあったように白いミニバラも入れたかったが、ボトルにスペースが少なくなったのと、適度な余白もあったほうがよさそうと判断して省いた
(4)ボトルにオイルを注ぐ。フェリシモのキットではパウチ包装で、最後までスムーズに注ぐことができた。こぼすことも考えられるため、テーブルには新聞紙などを敷いておくのをおすすめ。オイルは安全なものではあるが、皮膚に触れた場合は念のため十分な洗浄を。そのほか注意点は説明書に書かれているのでよく読んでおこう
(5)完成。オイルを入れた後の微調整でピンク色のシルバーデージーという花を触りすぎたため、花びらが取れてしまった。ピンセットで取り除くことができたが、触りすぎはよくないと反省…

ハーバリウム制作の注意点など

今回、筆者のもとに届いたキットだけで作る場合、こちらが見本となる。商品開発の担当者のコメントでは「すっきりとしたフォルムのガラスボトルが、インテリアを大人っぽく演出してくれます」とのこと(写真提供:フェリシモ)今回、筆者のもとに届いたキットだけで作る場合、こちらが見本となる。商品開発の担当者のコメントでは「すっきりとしたフォルムのガラスボトルが、インテリアを大人っぽく演出してくれます」とのこと(写真提供:フェリシモ)

ガラスボトルを煮沸消毒する時間を除き、花材が1種類であれば完成までは15分ほどもあればできるだろう。しかし、今回は花材を何種類か入れたかったため、そのレイアウトに時間を要した。花がオイルで浮いてしまうなどの注意書きがあり、初心者にとってどれくらい浮くのかが想像しにくかったためだ。しかし、アドバイスどおりにボトルの対角線に収まることを意識するとすごく浮いてしまうということはなかった。

花材に関して、筆者が追加のドライフラワーを購入しに行ったときにアドバイスを求めたところ、時間が経つと花材が退色してしまうこともあるそうだ。例えば白い花の場合、茶色っぽくなることも。アンティークのような変化として楽しむこともできるが、気になる場合は、花材を購入する際に聞いてみるといいだろう。ハーバリウムを売っているお店や、近くにドライフラワー専門店があれば聞きやすい。

フェリシモの担当者からは、「花材が浮いてしまったり、配置が気になるときには、数日経ってオイルが浸透してからピンセットなどで微調整するとよいでしょう」というアドバイスももらった。筆者は、細かいところは竹串を使ってみると調整しやすかった。

ハーバリウムの置き場所については、直射日光の当たる場所や高温になりやすい場所は避けること。花材が変色したり、ハーバリウム用のオイルは引火点が高いものだが可燃性ではあるし、ガラスがレンズのようになって火事を起こす可能性があるので気をつけたい。

なお、不要になったオイルはそのまま下水道に流すことはせず、新聞紙で吸い取り、牛乳などの紙パックに入れて可燃ごみとして廃棄しよう。

出来栄えに大満足…かどうかは置いておいて(!)、花材を選んだり、レイアウトを考える時間がとても楽しかった。オイルを注いだ後に、花びらがふわっとしたような感じや、オイルが入ったボトルが光に反射する様子が美しい。

ちなみに、花材は生花だと腐食したりカビが生えることがあるので使えないが、ドライフルーツや乾燥した木の実などを入れた作品も見かける。季節の花、クリスマスやお正月などをイメージした彩りなど、好みのものを作れる自由度がある。各材料は雑貨店やネット通販などで手に入るので、またチャレンジしてみたいと思った。

愛着がわく手作りアイテムをインテリアに

フェリシモでは、完成後にインテリアとしても活用できる手作りキットがハーバリウム以外にもたくさんある。

おすすめを聞いてみると、フィンランドの伝統的な麦わら装飾・ヒンメリ、タイルで作るカフェトレイ、北欧生まれの白樺樹皮細工・ネーベルスロイド、マクラメ糸を結んだり編んだりして模様をつくりながらリースやタペストリーにするキットが挙がった。

「いずれのキットもふだんハンドメイドをしない方でも楽しめるように作られています。それほど制作時間はかかりませんが、焦らずにのんびり、マイペースに楽しむのがきれいに仕上がるコツです。

完成した作品は、いずれもやさしい色味でナチュラルな仕上がりになるので、お部屋のインテリアの中に主張しすぎずになじんでくれます。

また、いずれもシンプルなデザインなので、例えばヒンメリとインテリアグリーンを合わせて飾ってみたり、ネーベルスロイドにウッドビーズを取り付けたりと、お好みのテイストに合わせてアレンジするのも楽しみのひとつです」

協力:株式会社フェリシモ https://www.felissimo.co.jp/

①「ヒンメリ作家さんに教わる 麦わら色ストローで作るナチュラルヒンメリキットの会」の作品例<br>②「天井に揺れる北欧のモビール ナチュラルカラーのストローで作る手づくりヒンメリキットの会」の作品例<br>③「おうちでタイルクラフト インテリアにもなる カフェトレイキットの会」の作品例<br>④「おうちで楽しいプチDIY 個性豊かなタイルで作る カフェトレイキットの会」の作品例<br>⑤「北欧の伝統的オーナメント 経木で作る ネーベルスロイドキットの会」の作品例<br>⑥「放射状に結んでいくのが楽しい マクラメリースキットの会」の作品例<br>⑦「お部屋のやさしいアクセントに マクラメ結びのタペストリーキットの会」の作品例。いずれも月1セット届くスタイルだが、1回だけの注文も可能(写真提供:フェリシモ)①「ヒンメリ作家さんに教わる 麦わら色ストローで作るナチュラルヒンメリキットの会」の作品例
②「天井に揺れる北欧のモビール ナチュラルカラーのストローで作る手づくりヒンメリキットの会」の作品例
③「おうちでタイルクラフト インテリアにもなる カフェトレイキットの会」の作品例
④「おうちで楽しいプチDIY 個性豊かなタイルで作る カフェトレイキットの会」の作品例
⑤「北欧の伝統的オーナメント 経木で作る ネーベルスロイドキットの会」の作品例
⑥「放射状に結んでいくのが楽しい マクラメリースキットの会」の作品例
⑦「お部屋のやさしいアクセントに マクラメ結びのタペストリーキットの会」の作品例。いずれも月1セット届くスタイルだが、1回だけの注文も可能(写真提供:フェリシモ)

2020年 07月04日 11時00分

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