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Wednesday, July 13, 2022

埼玉県内 土砂崩れや川の水あふれるなど被害相次ぐ|NHK 首都圏のニュース - nhk.or.jp

埼玉県によりますと、今回の大雨の影響で県内では土砂崩れや川の水があふれるなどの被害が相次ぎました。

県によりますと、13日午後2時半の時点で、鳩山町の妊娠している30代の女性が軽いけがをしたということです。
女性は道路が冠水し、一時車の中に取り残され、救出されて命に別状はないものの低体温の症状があったため、念のため入院して手当てを受けています。
このほかにときがわ町と鳩山町、東松山市、嵐山町では、あわせて11か所で土砂崩れの被害が確認されたということです。
このうちときがわ町では住宅5棟が被害にあいましたが、住民は逃げていてけがはありませんでした。
また、各地の川が増水し、坂戸市を流れる葛川と飯盛川、東松山市の九十九川で川の水があふれました。
浸水被害も相次ぎ、床上浸水の被害は越生町、狭山市、東松山市、飯能市、坂戸市、鳩山町、滑川町、毛呂山町、ときがわ町で46件にのぼっています。
また、床下浸水の被害は川越市、東松山市、嵐山町、越生町、狭山市、所沢市、日高市、鶴ヶ島市、坂戸市、鳩山町、飯能市、毛呂山町、滑川町、ときがわ町、さいたま市で48件確認されています。
道路も各地で水につかり鳩山町や東松山市など17の市と町で少なくとも63か所で冠水が確認されましたが、その後水が引き、午後2時半時点では数か所になったということです。
県は引き続き被害の情報収集を進めています。

埼玉県ときがわ町の関堀で住宅が土砂崩れの被害を受けた87歳の住民の男性は「雨がすごかったのできのうの夜の6時か7時ごろに妻とともに避難した。けさ帰ってきて家を見たら土砂が家の中まで入り込んでいた。今までも大雨は経験しているがこんなことは初めてだ」と話していました。
また、同じく土砂崩れの被害を受けた隣の家の42歳の女性は、「家にいて枝が折れるような大きな音がしたので、ここにいては危ないと思って夜に急いで避難した。けさ、様子を見に来たら物置にも土が流れ込んでいて扉が開かなくなっていた。家の中がどうなっているかはわからない」と話していました。

埼玉県ときがわ町の番匠地区では山の斜面が崩れて木が根元から倒れていました。
山の斜面の向かい側にある住宅に住む40歳の男性は、「昨夜9時ごろに大きな音がした。停電していたので、ライトを持って家の外に出て向かい側を見たら山が崩れていたので消防に通報した。その後、妻と一緒に避難して、朝になって帰ってきたが、土砂が家の前まで迫っているを見て驚いた」と話していました。

12日夜、川の水があふれた埼玉県東松山市の九十九川の周辺では、水があふれた影響で動けなくなったとみられる車が道路に数台残されていて、移動させる作業が行われていました。
近くに住む40代の男性は、「1階の荷物とともに2階に避難して一夜を過ごしました」と話していました。
また、川のそばに住む50代の男性は、「午後8時ごろにドアを開ければ一瞬でびしょ濡れになるほど激しい雨が降っていて、川の水量が一気に増えた。3年前の台風19号よりも水量の増えるスピードは速かった」と話していました。

12日夜の大雨で、道路が冠水する被害が出た埼玉県鳩山町赤沼で、40代の女性が取材にこたえ、大学生の娘と一緒に乗っていた車が流され、浸水した車から自力で脱出したと話しました。
女性は「急にハンドルがきかなくなり、バックしようと思ったが、水の流れであっという間に傾いて農地に車の右側が落ちてしまいました。車が浮いてから大体、10秒ぐらいで落ちました。その後、運転席の足元に水がどんどん入ってきたので、助手席のドアは重かったが、押してなんとか外に出ました。頭の中が真っ白になりましたが子どもも乗っていたのでとりあえず出なければと思いました。車から出た時に水はひざの上ぐらいまであり、浮いている草などをかき分けて歩きました。3年前の台風と比べると雨がひどかったです。これを機に、車の窓ガラスを割る道具を積んでおこうと思います」と話していました。
女性の車が流された場所は、12日夜、妊娠している女性が浸水した車の中に一時、取り残された場所から100メートルほど離れたところだということです。

埼玉県鳩山町赤沼では、地域を流れる鳩川にかかっている鉄製の橋2本が壊れているのが見つかりました。
橋はいずれも土台から外れていて、1本は完全に川に落ちている状態です。
橋を管理する鳩山町によりますと、2本の橋は歩いて通るためのもので、地域の人が散歩などの際に利用しているということです。
町によりますと、大雨の影響で、鳩川は増水していたということで、町は増水の影響で橋が壊れたとみて調べています。

埼玉県ときがわ町の関堀で敷地内に土砂が流れ込むなどの被害を受けた住宅では13日午後、住民が家から日用品を運び出していました。
この家に住む42歳の女性は「家の中には土砂は入っていなかったが、裏山との間にあった塀が崩れていて、敷地内に土砂が流れ込んでいた。網戸やドアが変形していてさらに雨が降ったら危険で、悔しいがここには住めない。しばらくは友人の家で生活し、ほかの賃貸の家を探そうと思う」と話していました。

埼玉県鳩山町では、12日夜の大雨で家が浸水した男性が、水につかった工具などの片づけ作業に追われていました。
鳩山町赤沼で自動車修理会社を経営する山中祐二さんは作業所兼自宅の2階建ての建物に住んでます。
山中さんによりますと、12日夜の大雨で車の修理などの作業スペースになっている1階の床上まで浸水し、腰の辺りまで水がきたということです。
山中さんは13日午前9時ごろから床やいすなどについた泥を洗い流したり、作業場の工具や水につかった布団などを片づけたりしていました。
山中さんは「今までに何度か床下浸水がありましたが、ここまで高くなったことはありませんでした。きのうは徐々に水位が上がってきて、いつの間にか高くなっていました。泥を片づけるのは大変ですが、固まったらもっと大変になるので、今のうちに片づけたい」と話していました。

大雨で住宅が水につかるなどの被害が出た埼玉県鳩山町赤沼地区では住民から不安の声が聞かれました。
およそ50年住んでいる70代の男性は「きのうの大雨で家の中まで水が入ってきてきょうは一日片づけをしていました。まだ終わっていないので、あしたも続けます。再び雨が降ってきたので心配です」と話していました。
また、近くに住む60代の男性によりますと、12日夜、自宅の前を高さ1.5メートルほどのコンテナが流れていて、朝、自宅の周囲を確認すると、自宅から20メートルほど離れた場所にあったということです。
男性は「あんなに大きなコンテナが流れていて驚きました。ふだんから備えはしているつもりですが、また洪水にならないか不安です」と話しています。

埼玉県狭山市では県が設置した雨量計で、12日午後10時までの1時間に100ミリを超える猛烈な雨を観測しました。
この雨で狭山市柏原地区では住宅が水につかる被害が出ています。
自治会長を務める60代の男性の家は、敷地内を横切るように水が濁流となって流れ、床下まで水につかったということです。
男性は「昨夜9時半から10時の間にものすごい大雨となり、川のように水が庭を流れていました。あっという間に水位もあがってきました」と話していました。
同じ柏原地区の80代の女性の家は、床上まで水につかりました。
3年前の台風19号でも床上浸水の被害を受けたため、電動のポンプを用意して家の中に流れ込んでくる水をくみ上げて風呂場に流していましたが、停電でポンプが止まったということです。
女性は「急に水が入ってきて畳が浮かび上がったのでびっくりしました。またいつ雨が降るかと思うと心配です」と話していました。
狭山市によりますと、13日午後2時時点で床上浸水が2件、床下浸水が4件確認されているということです。

埼玉県教育委員会によりますと、鳩山町では大雨で道路に土砂が流れ込みスクールバスが運行できなくなった影響で、町立のすべての小中学校で13日午後の授業を中止したということです。
道路に流れ込んだ土砂の撤去はこれまでに終わり、通行できるようになったため、14日以降はすべての学校で通常通り授業を行うとしています。
また、毛呂山町では、給食用のごはんを炊く工場が浸水し停電したため、工場が稼働できなくなりました。
この影響で坂戸市や鳩山町などの16の市と町の小中学校と、市立の特別支援学校のあわせて184校で、13日の給食ではごはんを提供できなかったということです。
県教育委員会によりますと、14日以降は別の工場で炊飯するため、ごはんを提供できるとしています。
このほかにも被害の大きかった東松山市やときがわ町、それに、鳩山町などの小中学校や高校では、授業の開始時間が1時間から2時間ほど繰り下げられました。

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