「今月帰還のスケジュールを変更する可能性があった」――宇宙航空研究開発機構(JAXA)の国中均・宇宙科学研究所長は8日、探査機「はやぶさ2」のカプセルが宇宙研(相模原市)に到着したのに合わせて開かれた記者会見の冒頭で、記者たちが想定していなかった経緯を話し始めた。背景には新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的流行)があった。関係者はどんな思いでこの危機を乗り切ったのか。【永山悦子、池田知広】
カプセルには、小惑星リュウグウの石が入っているとみられ、はやぶさ2から分離されてオーストラリア南部の砂漠に着地した。国中さんによると、その回収が、新型コロナで困難になる可能性があったという。
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