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Thursday, November 10, 2022

11月11日から17日までは「税を考える週間」です - hyogo.lg.jp

県民の皆様に、税の仕組みや目的など、税に対する理解を深めていただくため、毎年11月11日~17日を「税を考える週間」として、広報啓発活動を実施しています。

小学生高学年(5・6年生)の「税に関する書道・ポスター」(兵庫県納税貯蓄組合総連合会主催)や、中学生の「税についての作文」(国税庁、全国納税貯蓄組合総連合会主催)の優秀作品のパネル展等を県内で実施しますので、ぜひご覧ください。

令和4年度「税を考える週間」周知ポスター

小学生高学年(5・6年生)の「税に関する書道・ポスター」

兵庫県知事賞(敬称略)

知事賞 書道

小野市立小野小学校
5年 松田 咲那

知事賞 ポスター

姫路市立城北小学校
5年 森本 知芳

兵庫県教育長賞(敬称略)

教育長賞 書道

姫路市立坊勢小学校
6年 上田 莉世

教育長賞 書道

小野市立小野東小学校
6年 佐藤 壮眞

教育長賞 ポスター


加古川市立川西小学校
6年 松下 千鶴

教育長賞 ポスター

小野市立河合小学校
6年 岡田 咲良

中学生の「税についての作文」

財務大臣賞(敬称略)

フードロスと税金   関西学院中学部 3年 洪 奕婷

ある日、私が冷蔵庫を開けるとそこには賞味期限が一ヶ月切れた納豆三パックが置いてあった。母に見せると母はすぐにゴミ箱にそれを捨てた。別の日、食卓にとうに賞味期限が切れ、酸っぱくなったキムチが出された。父が一口食べるとすぐにキムチはゴミ箱に消えていった。こんな風に私の家では手もつけられずに廃棄された食品が多々あった。

私は廃棄された食品を処理するのにどれほどの費用がかかるのかが気になりウェブで調べてみると、そこには衝撃の内容が記載されていた。食品ロスの発生場所は主に二つある。一つは小売店での売れ残りや、飲食店での食べ残し、規格外品の廃棄といった「事業系食品ロス」。もう一つは家での食べ残しや使わずに捨てられるなどの「家庭系食品ロス」。この二つ目の家庭系食品ロスの処理費用は私たちの納めている税金から年間八千億円使用されているというのだ。よく、周りの大人たちが「税金が上がるのは困る」「これ以上負担をかけないでほしい」と言っているのを耳にする。私はこんな言葉に疑問を持たずにはいられない。税金が上がる理由は少なからず私たちの生活が関係しているからだ。私は食品ロスの問題を取り上げたが、その他にも私たちの行為が税金に影響を及ぼしていることは多々ある。逆にいうと、様々なロスを減らすなど私たち自身が生活を見直すことで、その分の税金を別の目的に当てることができるのだ。

税金はいろいろな場面で私たちの生活が豊かになるように使われている。公立の小中学校の教科書やパソコンなどは税金によって買われている。また、医療費や消防、警察の活動、ゴミの回収、さらにはODAの活動や宇宙開発、科学技術の研究のためにも税金は活用されているのだ。税金がなくなれば、私たちは悪状況の中で生活しなければならなく、世界が良い方向へと進化していくこともなくなってしまう。それほど税金は私たちの暮らしには欠かせない存在であるのだ。私の家ではフードロスと税金の現状を知ってから、買ったものはできるだけ早くに食べきり、スーパーやコンビニに売っている商品は前から取るようにしている。このように税金を守り、より社会のために役立てていくには、私たち一人一人の意識と少しずつの努力が必要だ。それにより税金を身近に感じ、税金が私たちの生活にもたらす利益もより深く知ることができると思う。

国税庁長官賞(敬称略)

明るい未来のために   加古川市立浜の宮中学校 3年 毛利 優那

私たち中学生が税金と聞いて、正直ぱっと思い浮かぶのは、「消費税」くらいかもしれない。なぜなら日常生活の中で、私たちにも大きく関わっているからだ。今は、駄菓子一つにも税金がかかる。少ないお小遣いの中から支払うことになるのだから、消費税が上がるというニュースを聞くと、私にとっては一大事である。しかし、知らなかった。税金がこんなにも私たちに身近なもので、こんなにも日々助けられていたことを。税について調べるまでは。

「二年半、よく頑張ったね。お疲れ様でした。」
主治医にそう告げられ、この夏私は一つの区切りを迎えた。

真新しい制服に身を包み、二年前の春私は、市内の中学校に入学した。全てが新鮮で、少し大人になったという照れくささと、これから始まろうとする中学校生活に期待と、不安で胸がいっぱいだった。そんな中、私が一番気になっていたのが部活動。先輩方が、グラウンドで一生懸命汗を流している姿を見て、陸上部へ入部することに決めた。種目は投てき。身長が高いわけでもなく、一見小柄に見える私であったが、練習を重ねるたび、記録がどんどん伸びていき毎日の部活が楽しくて仕方なかった。いつも通り、シューズを片手にグラウンドへ向かい、アップを始めたその時、腰に違和感があることに気づいた。その違和感は日に日に強くなり、ある日歩くことさえも、できなくなった。母親に連れられ病院に行き、私に下された診断名は「分離症」。MRIで詳しく調べると、腰二か所にひびが入っていて、その日から八か月の運動停止をよぎなくされた。

「日に日に記録も伸びてきたのに、なんで・・・。」
目の前が真っ暗になった。週に一度のリハビリと二週間に一度の診察、さらに高額なコルセット、今まで気にしたことはなかったが、先の見えない治療に、子供ながらに高額な医療費がかかるのではないかと心配していた。しかしその一部には税金が使われていること知った。ほとんどの医療費は国が負担してくれているため、いざという時、救急車を利用してもお金がかかることはない。医療費だけでなく、教育費、生活環境費、都市の整備費など、私たちが生きていく中で普段気にしない、当たり前だったことのほとんどが、税金によって私たちの暮らしを支えてくれているということが分かった。一人一人ができる、わずかなことで救える命もあるだろう。

今は、私たち中学生には数百円にかかる消費税しか貢献できないが、それでも私たちができる大きな社会貢献の一つだと、私は思う。そして、大人になったときにはしっかりと税を納め、一人でも多くの人を支える社会人でありたい。これからの明るい未来のために。

兵庫県知事賞(敬称略)

「税」の役割   姫路市立東中学校 3年 栫 佳凜

「僕は教育を受けていないので、どこへ行っても、学歴が必要のない職にしか就けません。妹たちには、同じような思いをしてほしくないのです。僕が働くことで、妹たちを学校に通わせられますから。」
これはアフガニスタンに住む、アリさんが言った言葉だ。毎日、当たり前のように学校に通う私たちからすれば、衝撃の言葉であった。また、昨年に生徒会を中心にユニセフ募金活動を実施した。正式に募金をしたのは、初めてだと思う。コンビニエンスストアなどのレジ脇に置いてある、透明な募金箱でも私はお金を入れたことがない。それは世界で苦しむ子供たちが数多くいることを知らなかったからではなく、自分が入れた所で何も変わりはしないという先入観があったからだ。世界では、学校に行って勉強がしたい。だけど家族のために働らかないといけない。働く必要がなくても学校に通うお金がないから、教材が買えないからといった金銭面からで行かせてもらえないというケースもあり、貧困な家庭事情は教育を受ける機会を失う大きな理由となっているらしい。

日本ではどうだろう。調べてみると小中学校でみんながしっかりと勉強できる環境をつくるために、教育にたくさんの税金が使われていることが分かった。例えば、学校の校舎、教室の机や椅子、授業で使うパソコンや楽器、教科書などにもすべて税金が使われているそうだ。そういえば、「小中学校は義務教育だから教科書は税金でまかなえられるけど、高校に入ったら教科書はすべて購入しないといけなくなるからすごい金額になるね」と母が口にしていた。さらに調べてみると、一年間で一人あたりの子供に使われる税金の金額が小学校、中学校でどちらも八〇万円を超えていることが分かった。もし「税」がなかったらどうなるのだろうか。もちろん世界中には金銭面から学校に行きたくても行けない子供たちが沢山いる。「税」がなかったら子供たちが安心して学べる環境を整えるための費用をまかなうことができなくなる。学校の建設や義務教育期間中の教科書の無料配布がなかったら、大変負担が重くなってしまうのに違いない。

私たちが安心してよりよい生活を送れているのはすべて「税」があるからだ。普段、私は税に対して良い印象を持っていなかったが、今回調べることで見方が大きく変わった。税があるから私たちの住む町は綺麗に整備してあり、当たり前のように生活ができている。いくつか不満を持っていた私ですが、税を納めることに誇らしく思うようになった。私以外にも税に対し理解している若い世代がいるだろうか。税が全ての国民の何らかの施策により還元されていることを広報により、周知する事が税の理解を深めるには重要だ。この豊かな暮らしは、納税の再配分である事を理解し、日本国民としての義務を果たしたい。

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